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第105回長浜バイオ大学バイオセミナー

日 時:2014年8月20日(水)15時20分〜16時50分
場 所:命北館4F 中講義室6

テーマ:タマネギの催涙因子合成酵素(LFS)の発見から応用研究まで
講 師:ハウス食品グループ本社株式会社・中央研究所 研究員
     今井 真介 先生

【講演内容】
 毎年秋に,イグノーベル賞というちょっと笑える研究がテレビで紹介される。2011年のワサビの匂いを使った警報装置は,聴覚障害者や耳の遠い高齢者に危険を察知させるため「嗅覚に働きかける」というコンセプトから開発された装置だそうで,食品会社に勤務する私にとって,ワサビの匂いにこんな使い方があったのかと大いに驚かされた.そんな,イグノーベル賞の化学賞を幸運にも受賞した。人を笑わせるために始めた研究では決してないが,今回の受賞を通してこれまで行って来た私たちの研究の内容を,多くの人に知って貰い,笑って貰い,そして考えて貰える事ができたのは,何よりも嬉しかった。そこで今回の講演では,人に注目して貰えた「新しい視点の研究に気づいたきっかけ」と「実際に行った研究の概要」ならびに,「受賞の連絡から授賞式の後の反響に至るまでの顛末記」を紹介したい。

 第105回バイオセミナーは高畑京也先生がホストをされ、ハウス食品グループ本社株式会社中央研究所の今井真介先生をお招きしてお話しいただきます。今井先生は、2002年Natureに発表されたタマネギの催涙因子生成酵素の発見の功績で、昨年イグノーベル賞を受賞されました。