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第159回バイオセミナーのご案内

第159回バイオセミナーは、東京工業大学生命理工学院・助教で、ゲノム進化学の分野がご専門の、西原秀典先生にご講演いただきます。

先生方、大学院生の皆さんをはじめ、学部学生の皆さんも、ご専門の研究分野を問わず多数ご参加ください。

日 時 2018年11月27日(火)15時20分~16時40分
会 場 命北館4F 中講義室5
演 者 西原 秀典先生(東京工業大学 生命理工学院 助教)
演 題 「転移因子から見た脊椎動物のゲノム進化学」

要 旨
生物のゲノム中に大量に存在する転移因子は「動くDNA」とも呼ばれ、ゲノム中を移動または増幅することのできるDNA因子である。転移因子は一般的にゲノム中の寄生因子であり、生物の生存に必須な機能を持たないと考えられている。しかし近年では、進化の過程でシス調節配列としての機能を獲得し、生物進化に貢献してきた因子も数多く存在することが明らかになってきた。特に我々は、哺乳類の進化の過程で転移因子の一部がエンハンサーとして機能するようになり、二次口蓋や乳腺の形成に関わる発現制御システムの進化に寄与したことを明らかにしてきた。本講演では転移因子がもたらした脊椎動物のゲノム多様性、そして生物進化に与えた影響についてお話ししたい。一方、レトロポゾンと呼ばれる転移因子の挿入パターンを生物種間で比較し、系統解析のマーカーとして利用することも可能である。これについても我々がこれまで明らかにしてきた哺乳類や鳥類の系統関係を例に挙げながら紹介したい。

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