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鉄をめぐる細菌の知恵—鉄輸送分子ピオベルジンの構造を明らかに!

本学の長谷川慎教授(フロンティアバイオサイエンス学科)の研究グループの成果が「Microorganisms」に掲載されました。

この研究では、細菌Pseudomonas fulvaが作り出す天然の蛍光性ペプチド「ピオベルジン」の構造と作られ方のしくみを調べました。最先端の遺伝子解析と質量分析を組み合わせることで、これまで知られていなかったピオベルジンの構造や、アミノ酸の選択に関わる酵素の特徴を明らかにしました。これにより、微生物が鉄を取り込む戦略や、自然界での役割を解き明かす手がかりとなることが期待されます。

<発表論文>
Molecular Structure and Biosynthesis of Pyoverdines Produced by Pseudomonas fulva.

<著者>
Eri Ochiai, Takeru Kawabe, Masafumi Shionyu, Makoto Hasegawa

<掲載雑誌>
Microorganisms (2025) 13(6):1409. doi: 10.3390/microorganisms13061409.