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私立大学研究ブランディング事業の研究事例を2題紹介

長浜バイオ大学私立大学研究ブランディング事業実施委員会と長浜市の共催で、「小谷城スマートIC周辺で取り組む6次産業化セミナー」を、7月7日に長浜バイオ大学で開催しました。長浜市は、農業を主体とした新しい産業やサービスを生み出す6次産業化拠点を、小谷城スマートIC周辺に整備しています。本学も長浜農業高校などと連携し、実験農場で栽培している伝承野菜「尾上菜」のブランド化事業など、さまざまな取り組みを行っています。

セミナーでは蔡晃植本学学長による「私立大学研究ブランディング事業を介した地域貢献」というテーマでの基調講演の後、6つの事例発表が行われました。本学からはフロンティアバイオサイエンス学科の今村綾講師と古川岳人助教が事例を紹介しました。

古川助教は「最先端バイオサイエンスによって解析された尾上菜と伊吹大根」と題し、伝承野菜のブランド化に向けてより優秀な種子を得るためには年に複数回の種子の採取が必要となること、そのための栽培条件を検討した結果、年2回の収穫が可能となる方法を確立したことを報告しました。今村講師は「植物に含まれる有用物質の高生産に向けて」と題し、ハーブのローズマリーに多く含まれ、アルツハイマーの改善効果が期待されるカルノシン酸を多く生産するために、遺伝子組み換えの条件を検討している現状を報告しました。

また、長浜農業高校の生徒が事例発表の他に一部の進行を担当するなど、若い力への期待が感じられるセミナーとなりました。長浜市の他、地元企業、高校、大学などが連携して事業を進めることで新たな地域ブランドを創出・発信し、地域振興に繋がるよう、本学も協力、貢献していきます。