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ハブスメダカの性分化におけるGsdf遺伝子の役割を解明

本学アニマルバイオサイエンス学科の竹花佑介教授、谷口瑠一さん(2020年度本学科卒業)、金村圭悟さん(博士課程前期課程2年)、および静岡県立大学の小林亨教授による研究グループは、メダカの近縁種であるハブスメダカ(Oryzias hubbsi)では、Gsdf遺伝子がオス分化に必要ないことを明らかにしました。

これまでに性分化の仕組みが調べられてきたメダカ属魚類ではいずれも、Gsdf遺伝子が共通してオス分化に関与することが知られていました。しかし、今回の発見により、ハブスメダカのオス分化はGsdfに依存しないことが明らかになりました。この成果は、メダカ属魚類が従来考えられてきたよりも多様な性分化経路をもつことを示唆しており、今後の研究によってその多様化機構の解明が期待されます。

今回の成果は、今回の成果は、2024年6月6日に「Biochemical and Biophysical Research Communications」誌にオンライン掲載されました。

発表論文:"Gsdf is not indispensable for male differentiation in the medaka species Oryzias hubbsi"
DOI:https://doi.org/10.1016/j.bbrc.2024.150227