小倉研究室は、早稲田大学、東京農工大学、お茶の水女子大学との共同研究により、タイワンエンマコオロギのゲノムを解読し論文発表しました。共同筆頭著者として、長浜バイオ大学の博士後期課程の学生も関わっています。
“The Draft Genome Dataset of the Asian Cricket, Teleogryllus occipitalis, for Research toward Entomophagy" Frontiers in Genetics (08 May 2020)に研究成果が掲載されました。
世界の人口の増加により深刻な食料問題が来るとするいわゆるタンパク質クライシスという問題があります。この課題を克服するために、昆虫は人間や家畜のための持続可能な代替タンパク源の一つとして非常に有望です。日本でも一部食用として飼育されているタイワンエンマコオロギのゲノム情報は、育種や生産システムの構築のために非常に重要です。
コオロギを用いた持続可能な食糧生産システムに関しては、内閣府が主導するムーンショット型研究開発制度の目標5に、長浜バイオ大学をPI機関として含む10機関が連携して申請した”地球規模の食料問題の解決と人類の宇宙進出に向けた昆虫が支える循環型食料生産システムの開発”が採択されました。