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内部質保証

長浜バイオ大学の内部質保証について

長浜バイオ大学は、建学の精神、教育理念、大学の目的、アドミッションポリシー、カリキュラムポリシー、ディプロマポリシーおよび各種方針を具現化した事業を運営している。長浜バイオ大学における事業の持続的な発展を図るために、事業の恒常的・継続的な改善を目的とした内部質保証システムを定める。

1. 内部質保証の方針

長浜バイオ大学には、世界トップレベルのバイオサイエンス研究を基盤として、時代を切り開く視野と創造性、高いバイオサイエンスの専門知識と技術力を身に付けた世界に通用する人材の養成が求められている。このような要求に応えていくためには全学レベルでの内部質保証システムを構築することが特に重要になることを意識し、本学独自の内部質保証システムを定める。この内部質保証システムでは、その有効性を担保するため、全学レベルの内部質保証を担う学長協議会を中心としたPDCAサイクルと事業計画の策定と実行を担う学部、大学院研究科を中心としたPDCAサイクルとで構成された多重階層的なPDCAサイクルを基本とする。

2. 長浜バイオ大学の内部質保証システム

1)全学内部質保証の推進

全学レベルでの内部質保証の効果的な推進を担保するための学部・大学院研究科、その他組織における事業活動プロセスのマネジメントについては、学長協議会を中心として構築されたPDCAサイクルを用いて行う。

学長協議会を中心としたPDCAサイクルでは、学部事業検証委員会と大学院事業検証委員会から報告された学部および大学院研究科における事業計画の策定と実行に関する検証結果が本学の内部質保証の方針に照らし合わせたときに適切であるかどうかを検討し、この検証結果に基づいた改善案と事業計画の策定を学部事業検証委員会と大学院事業検証委員会にそれぞれ答申する。これにより、学部事業と大学院研究科事業の推進に関連する各種委員会が定めた事業計画案が実行できるよう必要な支援を行い、長浜バイオ大学のアドミッションポリシー、カリキュラムポリシー、ディプロマポリシーおよび各種方針を具現化し、有効性の高い全学レベルでの内部質保証を担保する。さらに、全学内部質保証推進組織としての学長協議会の活動の有効性と改善の必要性についても自己点検・評価を行うことで、恒常的・継続的な改善を図る。

2)学部および大学院研究科における内部質保証の推進

バイオサイエンス学部と大学院バイオサイエンス研究科における内部質保証を担保するため、学部事業と大学院研究科事業においてPDCAサイクルをそれぞれ設置する。この学部事業PDCAシステムと大学院事業PDCAシステムのマネージメントは、学部事業検証委員会と大学院事業検証委員会が自己点検の方針を定め担う。学部事業検証委員会と大学院事業検証委員会は、学部と大学院研究科の事業推進に関与する各種委員会に対し、各種委員会が定めた自己点検の方針に基づいた検証結果の報告を求める。各種委員会は、それぞれIR室からの関連データや自己活動によって得られたデータなどを活用し、自己点検の方針に沿った自己点検評価を行い、その検証結果を学部については学部事業検証委員会に、大学院研究科については大学院事業検証委員会にそれぞれ報告する。学部事業検証委員会と大学院事業検証委員会では報告された内容を検証・評価した上で各事業における年度計画の策定と実行に関する意見を添えて、全学内部質保証推進組織である学長協議会に報告する。次に、学長協議会から示された全学レベルでの内部質保証を担保する観点から再度検証された結果と改善案のアウトラインを学部事業検証委員会と大学院事業検証委員会が受けて、これを対応する各委員会で検討し、それぞれ改善案の策定と今後の計画案を策定する。この改善案と計画案を教授会または研究科委員会に報告し、改善案と計画案を確定および実行することで、有効性の高い内部質保証を担保する。

3. 内部質保証のための検討課題

学部事業PDCAシステムと大学院事業PDCAシステムにおいては、主に以下の項目について検討を行う。

① 事業の計画について:アドミッションポリシー、カリキュラムポリシー、ディプロマポリシーの制定とそれに基づく教育および各事業の体系化
② 事業の実行:アドミッションポリシー、カリキュラムポリシー、ディプロマポリシーに即した事業活動の展開
③ 事業の検証:活動の有効性の検証(自己点検・評価)
④ 事業の改善・向上:検証結果を踏まえた改善案の策定、計画案の策定

内部質保証推進システムの概念図

4. 事業に関わる自己点検・評価の基本方針

(大学の方針及び法定義務)
長浜バイオ大学「内部質保証の方針」、さらに学校教育法等を背景に規定された学則第2条、大学院学則第1条第2項及び第3項の規程に基づき、自己点検・評価を実施する。

(目 的)
自己点検・評価の目的は,事業の水準と質の維持・向上を図るために、第1に自らの活動を振り返ることで改善・改革の手がかりを見出すこと、第2に社会に本学の現状や今後の方針を公表することによって、外部から評価を受け、社会的な支持を得ることにある。

(期 間)
自己点検・評価は、2年ごとに実施する。対象期間は、4月1日~2年後の3月31日の24カ月とする。但し、大学基準協会大学評価の受審等を考慮し、必要であれば随時実施することとする。

(評価項目と担当)
事業における内部質保証を推進するため、自己点検・評価は関連の各委員会に依頼する。別紙に示す評価の点検・評価項目に沿って自己点検・評価シートを使用して実施する。担当に関しては、関連する委員会等に依頼するが、複数の委員会が担当する場合は、主担当をおき、取りまとめを依頼する。

(評価方法)
自己点検・評価は、各委員会の自己点検の取り組み方針や目標に沿って、評価項目ならびに評価の視点を基準に、前回の自己点検時の活動実績と比較し、目標・計画の実施状況と効果を検証する。検証結果は、次年度の事業計画案の策定に活用することで、継続的な改善を図るPDCAサイクルを機能させていくものとする。

5. 長浜バイオ大学の各種方針