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2012年度卒業式・学位授与式をとり行いました

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 3月16日、長浜バイオ大学バイオサイエンス学部および大学院バイオサイエンス研究科の卒業式・学位授与式をとり行いました。
 保護者、教職員、来賓の見守る中、学部卒業251人、大学院博士課程前期課程修了33人、博士課程後期課程修了3人の合計287人を送り出しました。
 三輪正直学長は挨拶の中で、2つの提案をしました。「一つは、コミュニケーションの大切さです。みなさんもマウスやラットを取り扱う際にすでに経験しているかも知れませんが、私たちが怖がって触れようとすると彼らも恐怖心を抱いて防御姿勢をとります。しかし、愛情と勇気を持って扱えば彼らもおとなしく対応してくれます。人間関係も似たようなことがあるのではないでしょうか。やや苦手の方とのコミュニケーションをつる場合にも、愛情と勇気を持って接すれば物事は一歩も二歩も前進するのではないかと思います。二つ目は、みなさんそれぞれが大変ユニークな存在であることを改めて自覚してほしいということです。みなさんの体の細胞には46本の染色体がありますが、その染色体が受け継がれていく組み合わせはなんと70兆の組み合わせになります。みなさん一人一人は、70兆の組み合わせの中から選ばれた一人ということになります。みなさん一人ひとりがこれからの社会においてユニークな仕事ができる能力があることを自覚していただきたいと思います。」最後に三輪学長は、「みなさんは長浜バイオ大学の貴重な財産、宝物です。本日学位を授与された大切な方々の名前を読み上げます」と、287人全員の姓名を読み上げ、門出を祝しました。
 学部卒業生を代表してバイオサイエンス学科の古川新さんが、長浜の地で学んだ思い出と感謝の気持ちを述べ、「長浜バイオ大学で学んだことを誇りに思い、大学で培った経験や能力を生かして今後の社会に貢献したい」と抱負を語りました。
 また、大学院博士課程修了生を代表して脇本浩史さんが、「先生や仲間に支えられ、実験や研究を通して、様々な能力を養い、一人の人間として大きく成長することができた。長浜バイオ大学大学院で学んだ知識、技術、経験を糧に若い創造力をもって社会に貢献できるよう努力していきたい」と覚悟を述べました。
 式典終了後、卒業生たちは体育館前広場で恒例の「角帽投げ」を行いました。陽光あふれる青空に向けてお互いを祝い合うように高く帽子を投げ上げました。

2013年3月17日 中日新聞より
師の言葉胸に 長浜バイオ大卒業式

 長浜市の長浜バイオ大の卒業式が16日、同大であり、学部卒業生251人と大学院修了生36人が感謝を胸に社会に巣立った。
 式では、三輪正直学長が「皆さんの体をつくっている46本の染色体は、70兆の組み合わせから誕生しており、皆さんは唯一無二の存在。社会でもユニークな仕事をしてほしい」とあいさつ。卒業生を代表してバイオサイエンス学科の古川新さん(22)が「学んだ知識や経験、想像力を生かし、社会に貢献していきたい」と決意を述べた。
 式後には、体育館前で保護者や在校生に囲まれて、卒業生と修了生が学生の象徴である角帽を青空に向かって投げ、社会へ出る覚悟を新たにした。