本学の長谷川慎教授(フロンティアバイオサイエンス学科)の研究グループの成果が「Journal of Peptide Science」に掲載されました。
この研究では、腸の細胞膜にある受容体「グアニル酸シクラーゼC(GC-C)」に結合する新しいペプチドを探し出しました。GC-Cは、食中毒の原因となる大腸菌の毒素や、体内のホルモンに反応して働く重要な分子です。長谷川教授の研究グループは、何億ものアミノ酸配列から強い結合力を持つ配列を選び出す先端技術を使って、GC-Cと結びつく3種類のペプチドを見つけました。これらは、将来の腸の病気に対する新しい治療薬の開発につながる可能性があります。
<発表論文>
cDNA Display Selection of Interacting Peptide Ligands of the Guanylate Cyclase C Receptor
<著者>
Eri Ochiai, Yuki Takahashi, Shota Inokuchi, Akie Sumiya, Makoto Hasegawa
<掲載雑誌>
J Pept Sci (2025) 31(1):e3663. doi: 10.1002/psc.3663.