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古代の失われたタンパク質を再現する

本学の今村比呂志 助教、白井剛 教授(バイオデータサイエンス学科)は、富山県立大学工学部の磯貝泰弘 教授と「古代の失われたタンパク質を再現する」と題された総説を生物物理学会誌に発表し、表紙を飾りました。

データサイエンスの発展により、昔の生物が持っていたタンパク質を再現し、その働きや進化の過程を調べることができるようになってきました。本総説では、クジラやアザラシなどが海に適応する中で、酸素を貯めるミオグロビンというタンパク質がどのように分子進化してきたか研究した例を紹介しています。タンパク質の復元を通じて古代の生物の栄枯盛衰に思いを馳せることができる楽しい研究です。また、タンパク質の性質の理解につながり、バイオ医薬品の改良にも役立つ可能性があります。

本成果は、生物物理学会誌に掲載されました。


論文名「古代の失われたタンパク質を再現する」(イラストは川崎悟司氏のご厚意によります。)