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膜タンパク質の細胞外領域相互作用を網羅的に解析できる新技術を開発

愛媛大学、徳島大学、東京薬科大学、長浜バイオ大学の白井剛教授(2024年4月よりバイオデータサイエンス学科)等が参加する研究グループが、膜タンパク質の細胞外領域の相互作用を同定する新しい技術の開発に成功しました。

本技術は、愛媛大学が開発した新しい酵素を抗体に融合した分子を使用する技術として FabID と名付けられました。がん遺伝子である上皮成長因子受容体 EGFRというタンパク質の解析を FabID によって行ったところ、EGFR と相互作用する既知のタンパク質を標識できることがわかりました。また新規に EGFR と相互作用する複数のヒトタンパク質を新たに発見し、それらの相互作用がリガンドや薬剤依存的に変化することを世界で初めて見出しました。

今回の成果は、2023年12月14日に「Nature Communications」誌に掲載されました。

発表論文:"Proximity extracellular protein-protein interaction analysis of EGFR using AirID-conjugated fragment of antigen binding" DOI:10.1038/s41467-023-43931-7

詳しくは共同プレスリリース(本紙資料)をご覧下さい。