絶滅の危機に瀕している舟山黄牛の全ゲノム配列解読を行った結果、舟山黄牛は中国本土の舟山島に近い地域で飼育されている牛と遺伝学的に近縁であることがわかりました。さらに、メラニン細胞刺激ホルモン受容体をコードするMC1Rの195番目のフェニルアラニンがロイシンに変異することが、舟山黄牛の黒い体色の原因であることが示唆されました。
Whole-genome sequencing of endangered Zhoushan cattle suggests its origin and the association of MC1R with black coat colour.
本学の小倉淳教授、田端裕正プロジェクト特任助教、竹村育代研究補助員、大学院生のHao Panさん、大森義裕教授、今鉄男プロジェクト特任助教、大学院生の市川椋太さんと浙江海洋大学のJiang Lihua 助教の国際共同研究グループの研究成果がScientific Reports, vol. 11, 2021に掲載されました。
