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田中照佳助教が日本栄養・食糧学会 奨励賞を受賞

アニマルバイオサイエンス学科の田中照佳助教が、令和3年度日本栄養・食糧学会の奨励賞を受賞しました。

受賞題目は「骨・血管組織等の代謝を制御しうる食品・栄養成分に関する研究」で、栄養・食糧科学の発展に寄与しうると考えられ、今後の益々の研究の発展が期待されます。

田中助教らは食品栄養学的見地から骨・血管組織等の代謝制御に関する基礎および応用研究を行っています。基礎研究としては、腹部大動脈瘤における破骨細胞の研究を行いました。ヒトおよび腹部大動脈モデルマウスに破骨細胞が存在することを世界で初めて発見し、この破骨細胞が動脈瘤の発症に関与することを明らかにしました。今後は破骨細胞を標的とした腹部大動脈瘤の治療・予防のための臨床研究が期待されます。
応用研究としては、骨粗鬆症等の予防に有効な天然化合物と探索と作用機構の解明を行いました。未利用クズ(Pueraria lobata)蔓抽出物、キノコ廃菌床抽出物中の活性成分の同定・定量およびその新規機能性の解明を行いました。これらの研究の成果は、骨粗鬆症予防等の機能性食品の開発の基礎となるものです。

賞状が届きました