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細菌型ATP合成酵素でエネルギー利用に関するサブユニット間相互作用を示唆

本学の山北京由さん、 劉頴涛さん(共に博士課程前期課程修了)、岩本昌子准教授らによる研究成果が、「Biochim. Biophys. Acta Bioenerg.」(2019年1860号, 361-368ページ)に掲載されました。

 

論文のテーマは「The carboxyl-terminal helical domain of the ATP synthase gamma subunit is involved in epsilon subunit conformation and energy coupling.」で、大腸菌のATP合成酵素の中央に位置するγサブユニットの一アミノ酸を変異させると、細胞のエネルギー通貨であるATPを呼吸によって生成する能力が低下しました。また、その変異酵素では、ATP分解反応を阻害するεサブユニット構造が不安定になっていることを示しました。