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新型次世代シーケンサーMinIONを用いた、中型ゲノムの決定手法を構築

本学の嶺井隆平さん(大学院博士課程後期課程1年)、保科亮助教、小倉淳准教授による研究成果が、「BMC Genomics」(2018年、Vol. 19、700)に掲載されました。

論文のテーマは「De novo assembly of middle-sized genome using MinION and Illumina sequencers」で、近年登場して間もない、手のひらサイズの新型ロングリード次世代シーケンサーMinION (Oxford NANOPORE Technologies) を用いて、ミドリゾウリムシ共生藻 Chlorella variabilis のゲノム決定を行い、様々な藻類の中型サイズのゲノムを高品質・低コストで決定する手法を開発しました。

この研究で確立した中型ゲノムの決定手法は、様々な共生藻類のゲノムを比較研究する必要がある、多様な光合成生物をうみだす進化の原動力となる細胞内二次共生による葉緑体獲得のメカニズムを明らかにすることに貢献するものと期待されます。