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第142回バイオセミナーのご案内(6/27)

第142回バイオセミナーは、アニマルバイオサイエンス学科の准教授として今年度より着任されました竹花佑介先生にご講演いただきます。
先生方、大学院生の皆さんをはじめ、学部学生の皆さんも、ご専門の研究分野を問わず多数ご参加ください。

日 時 2017年6月27日(火)15時20分~16時40分

会 場 命北館4F・中講義室5

演 者 竹花 佑介先生(本学アニマルバイオサイエンス学科准教授)

演 題 魚類性決定遺伝子の多様化機構-メダカを例に-

日本のメダカが含まれる「メダカ属(Oryzias)」はアジアに固有のグループであり、これまでに30種以上が報告されている。分布域はインド東部から日本列島まで幅広く、分布域の中心は東南アジアの熱帯域である。これらメダカの仲間は河川や湖沼などの淡水域から海水域まで様々な環境に適応しており、その形態や体色、繁殖様式も種によって異なる。いずれも雌雄異体で、オス・メスの形態的差違は明瞭であるが、近年の研究から、この「オス・メスを決める仕組み」に著しい多様性が存在することが明らかになってきた。彼らの性決定様式にはXY型とZW型が混在し、性染色体は種ごとに異なる。さらに、それぞれの性染色体からは新規の性決定遺伝子が同定されつつある。今回のセミナーでは、メダカ属魚類の性染色体にみられる著しい多様性について紹介し、性決定遺伝子の実体解明から性決定メカニズムの進化に迫る最近の研究成果についてお話ししたい。