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iGEM NAGAHAMA

合成生物学の世界大会に挑戦
iGEM Nagahama

世界大会での「iGEM Nagahama」

「iGEM 2015」のポスターセッション

米国・マサチューセッツ工科大学(MIT)の呼びかけで始まり、毎年11月頃に開催される合成生物学の国際大会「iGEM」。遺伝子回路をデザインして新しい生物を作り、その独創性、実用性を競う〝生物版ロボコン〞です。世界中の大学チームが参加する中、長浜バイオ大学のチーム「iGEM Nagahama」は、2013年の初出場以来、4年連続でメダルを獲得しています。

これまでのプロジェクトテーマと成績

2013年:銅メダル

テーマ:Agrepaper & E.coli-ink

微生物に紙とインクを作らせることで芸術作品を生み出そうというプロジェクト。まず、土壌細菌であるアグロバクテリウムに紙の原料であるセルロースを増産させ紙を作らせようと試みた。次に今回インクとして使用する血や肉を赤くする成分のミオグロビンを増産させるため、大腸菌にクジラ由来の遺伝子を導入した。このプロジェクトは木を伐採せずに紙を作ることができ、さらにアグロバクテリウムに紙を分解する酵素を作らせることで使った紙を分解して紙を作るというリサイクルを目指している。

2014年:銀メダル

テーマ:大腸菌の膜外ディスプレイ蛋白質を利用した重金属回収システムの構築

多くの生物種にとって有害なカドミウムを大腸菌に回収させようというプロジェクト。私たちが研究を行っている長浜市の森林土壌は、他の地域に比べて、イタイイタイ病の原因物質であるカドミウムの濃度が濃い。長浜市の森林土壌から流れ出た水が田んぼに入り込むことで、カドミウム濃度の濃いお米ができてしまう危険性があり、私たちの安全のために、水田のカドミウムを除去する必要がある。そこで私たちは、カドミウムを回収するために必要なタンパク質を大腸菌の膜外にディスプレイし、重金属を回収しようと試みた。

2015年:金メダル

テーマ:FLAVORATOR
バラやバジルなどに含まれる抗菌性揮発物質を用いて、食品保存をしようというプロジェクト。食品を保存する際、私たちは冷蔵庫を使用する。しかし、冷蔵庫は電気を必要とするため、電気の通っていない地域では冷蔵庫を使用できない。そこで私たちは、冷蔵庫に代わる新しい食料保存庫として
”FLAVORATOR”を提案した。”FLAVORATOR”は、バラやバジルなどに含まれる抗菌性揮発物質のゲラニオールやファルネソールを大腸菌に合成させ、箱の中に満たし、菌の増殖を抑えることで食料保存を行うという画期的なものである。

2016年:銀メダル

テーマ:FLAVORATOR 実現へ

昨年度は、”FLAVORATOR”のコンセプトを証明することに成功した。しかし、実現させるために、大きく二つの課題が残されていた。そこで今年は、問題解決を目的として研究を行った。まず、微生物の合成する抗菌性揮発物質が、菌の増殖を抑える量に達していなかったので、抗菌性揮発物質を合成する遺伝子を新たに組込んだり、抗菌性揮発物質を合成する経路を強化したりして抗菌性揮発物質の増産を図った。”FLAVORATOR”内で保存している食品に、組換え体が付着してしまうという問題に対しては抗菌性揮発物質の増産を内在性の遺伝子だけを使うことで解決しようと試みた。

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