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特色ある科目紹介

こんな科目が!?

長浜バイオ大学での主体的学び

オムニバス形式の講義で学びへの心構えを養う

高校までの勉強とは異なり、大学では自ら研究テーマを決め、主体的に学ぶことが求められます。1年次前期という大学生活のスタートにあたり、「主体的な学び」を身につけることがこの授業の目的です。
1回の授業につき3人ずつの教員が、大学生活で学んでほしいことや、自身の研究についてわかりやすく話します。各分野のバイオ研究のトップランナーである本学の教員による講義には、大いに刺激を受けることでしょう。研究内容はもちろん、教員の人柄、考え方、生き方を知ることは、研究室配属や、自身の将来の進路を考える際の参考になります。講義の後は理解したこと・感じたことをレポートにまとめ、文章で表現する力、自分の考えを述べる力を身につけます。

生命倫理・研究倫理

生命の尊さを理解し、幅広い視点からとらえる

バイオテクノロジーの目覚ましい進歩に伴い、生命に関わる倫理的な問題は一層重要性を増しています。研究に不可欠な動物実験も、動物愛護の精神から適正に扱うことが求められています。ヒトやマウスといった哺乳類から環境微生物に至るまで、多様な生命の尊さを理解し、生命科学の在り方を幅広い視点でとらえます。
講義では各分野からも講師を招き、生命倫理に関わる諸問題と最近のトピックスなどについて広い視点から解説します。これらを踏まえ、受講生全員での討論と発表を通じて自己の考え方を確立していきます。
生命倫理・研究倫理を自らの問題として捉え、自分の意見をみんなの前で述べることができる力、他者の異なる意見も理解しまとめる能力を養います。

バイオ実験夢チャレンジ

自ら課題を設定し、探究心を自由に伸ばす

1年次生を対象にした「自立的教育ユニット」の科目で、入学したての1年次生が実験テーマを自分で見つけ、教員や先輩学生の支援を受けながら実験計画を立て、1年間にわたって実験に取り組むユニークな科目です。
実験計画の決定から試薬や器具の選定、実践に至るまで、基本的には学生に委ねられ、教員と先輩学生によるスチューデント・アシスタントは、ヒントやアドバイスを与えるサポート役を務めます。実験結果や考察をきちんと相手に伝える訓練のため、プレゼンテーションも行います。あらかじめ準備された実験実習ではなく、学生自身の探究心が自由に伸ばせる授業です。

湖北動物プロジェクト

大学の立地環境を生かした主体的な学び

豊かな生物多様性を保ち、その中に人々が調和して暮らす湖北地域で、生物学の原点である自然観察を起点とした主体的学習を行うのが、アニマルバイオサイエンス学科の「動物科学専門教育ユニット」のこの実習です。
野外での実体験を通して、野生生物に対する知識と取り扱い技術を生物多様性、共生の観点から修得するのが、希少種のカスミサンショウウオの生態調査と繁殖地保全プロジェクトです。水産資源の復活と拡大をめざすのが、ビワマス養殖プロジェクトと、稚魚の成育に水田を利用する魚のゆりかご水田プロジェクトです。さらに、川漁師の刺し網を琵琶湖で体験し、漁獲データを取ることで琵琶湖の水産資源の将来についても考えます。

生物医療情報学各論

教員の研究テーマに触れ、情報収集能力を培う

コンピュータバイオサイエンス学科の「生物医療情報学ユニット」の科目で、技術者・研究者に求められる生物医療情報学の情報収集能力を養うため、少人数で1年次に初級、2年次に応用を学びます。
初級1回目の講義では、教員が用意したトピックス「目的に合った医療機関を探す」「分子標的薬とは何か?」「タンパク質の機能・構造の多様性」などが紹介され、学生はその中から前半・後半でそれぞれ一つずつ選び、10人程度のチームに分かれて講義や調査・分析、討論などを行います。後期には自ら関心のあるトピックスを選び課題に取り組むなど、早い段階から各教員の研究テーマに触れ、興味喚起し、将来の自身の研究テーマを意識することを目的にしています。