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JABEE学習・教育到達目標:アニマルバイオサイエンスコース

JABEE学習・教育到達目標

1. 技術者像


アニマルバイオサイエンス学科では、発生工学を用いた遺伝子改変動物やハイブリッドの作成による医薬品の開発、効率の高い物質生産方法などを習得します。また、生物多様性の観点から地域生態系や食糧生産システムを評価することで、これを制御する因子の同定が生産効率の最適化につながることを学びます。さらに、機能性物質としての食品生産加工過程を生物工学的な手法により解析・改良することにより食品に高い価値を与える手法を学びます。
アニマルバイオサイエンスコースでは、これらの知識と技術を統合的に学ぶことにより、社会におけるさまざまな問題を生物工学的な手法で解決することが出来る有能なバイオ技術者の養成を目指します。

2. 項目別到達目

 

A 人類への貢献・幅広い視野と倫理観を持った技術者としての姿勢

A-1 社会の成立に不可欠な諸条件を学び、価値観の異なる他者との共存の在り方を考える能力を身に付ける
A-2 社会性・協調性・思考力の向上を図り、チームワーク遂行能力を身に付ける
A-3 技術開発が社会に与える影響、特に、倫理面での問題について学び、地球的視点で技術の発展を考える力を身に付ける
A-4 外国語の習得を通して、諸外国の文化・習慣・考え方を学び、海外で通用する素養を身に付ける

B 他者との意思疎通を円滑に行う能力

B-1 分かりやすいきちんとした日本語での表現、報告書の作成、プレゼンテーションが出来る能力を身に付ける
B-2 英語による基本的な表現(英文読解、英作文)が出来る能力を身に付ける

C バイオサイエンス・バイオテクノロジーの基礎知識と能力

C-1 基礎的な生物学の諸分野を理解する
C-2 生物学分野に関わる数学・化学・物理学・情報学の基礎を理解する
C-3 基礎的な生物学・化学・物理学の実験技術と情報処理技術を身に付ける
C-4 動物個体あるいはその集団から生成される生命現象を時空間的に解析できる

D バイオサイエンス・バイオテクノロジーの応用能力

D-1 動物生理学や発生工学、食品生産工学、環境生態学などの分野における技術開発に応用するための発展的知識と考え方を身に付ける
D-2 動物生理学や発生工学、食品生産工学、環境生態学などの分野における技術開発に必要な数学・化学・物理学および情報処理の知識を身に付ける
D-3 人間の感性や行動パターンに基づいた動物生理学や発生工学、食品生産工学、環境生態学などの分野における技術開発に必要な知識を身に付ける
D-4 動物生理学や発生工学、食品生産工学、環境生態学などの分野における技術開発に必要な諸分野の発展的実験技術を身に付ける
D-5 与えられた条件下で、問題を解決する過程を学び、デザイン能力を身に付ける

E 創造性・チャレンジ性を発揮できる素養

E-1 研究開発計画の立案、実験手順の設計、データ処理、考察の一連の手順を学び創造性を身に付ける
E-2 実験や研究途上で発生した諸問題の解決を通して、事業開発に自主的に取り組む姿勢を身に付ける
E-3 文献調査や研究会・学会への出席を通して、継続的に学ぶ姿勢を身に付ける
E-4 自らの実験結果・研究結果を報告することにより、口頭発表・討議のためのコミュニケーション力を身に付ける

F 現象の把握とモデル化の能力

F-1 様々な現象の中から普遍性をとらえ一般化する能力を身に付ける
F-2 一般化した現象をモデル化し、技術開発・問題解決の基礎として用いる能力を身に付ける
F-3 事故などの問題発生の原因を探り、モデル化し、問題発生の事前検知や予防などに利用できる能力を身に付ける

3. 教育方針

先の教育目標を達成するために、語学、人文・社会科目、キャリア科目、基礎理系科目を履修することで一般教養・基礎学力を確保することを教育方針の第一歩とします。特に数学、物理学を重要科目として設置し、体系化された基礎科目、専門科目を理解し、実践することができるよう教育を行います。
加えて生命倫理に関連する科目を履修することにより将来、研究者、技術者として社会に貢献するためのグローバルな視野と倫理価値観の形成を行います。
一般教養科目と平行して、体系化されたバイオサイエンス分野の基礎科目(生物学、生物情報、生物化学、細胞工学、生体工学、生物化学工学、環境生物工学等)を履修し、系統的な学習を行わせます。
これらに引き続き、生命現象・化学現象を原子、分子、細胞、個体の各レベルで理解するための専門科目を設置します。さらに実験科目や演習科目を設置し、学生が身をもって知識を体得するとともに、思考力・応用力を養うように教育します。問題解決能力の向上を図るための工学デザイン科目や安全・衛生面に配慮した科目も早期に設定し、技術者としての意識向上のための教育を行います。
以上をもって、生物工学的視点から生物個体、生態系を考察する能力を身につけさせ、応用・専門実験実習をとおして、これを実践する技術を洗練します。
最終学年に設置した卒業論文では、日々の研究をとおして洗練された倫理観を有する技術者、研究者としての人格形成の場を設定するとともに、最先端の研究領域を紹介、学習させます。最終的には本コースで学習した内容を自ら総括、統合、さらに実践させることにより技術者、研究者としての社会貢献能力を確保、向上するよう教育指導を行います。