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「田村山生き物ネットワーク」の学習会に90人が参加

IMG_7836h1月23日、「田村山生き物ネットワーク」(会長:齊藤修本学アニマルバイオサイエンス学科教授)の第6回学習会を本学で開催し、学生や高校生を始め、多くの市民のみなさんにご参加いただきました。学習会には、藤井勇治長浜市長も参加し、挨拶を頂戴しました。

当日、「平成27年度の田村山調査と新しく発見された滋賀県内のカスミサンショウウオ集団」について発表した、大槻建明さん(アニマルバイオサイエンス学科4年次生)のレポートを紹介します。

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1月23日(土)に開催した「田村山生き物ネットワーク」の学習会で発表しました。この学習会は、田村山のカスミサンショウウオを守るために保護組織が出来てから毎年開かれているようで、今年で6回目になるとのことでした。当日は、市長・学長の他、大学生、高校生、地域の方々など約90名が参加していて、結構緊張しました。

来賓の方々の挨拶の後、齊藤会長からカスミサンショウウオがどんな生き物かについてプレゼンがあり、次は私の番でした。私は、「滋賀県で新たに発見したカスミサンショウウオの繁殖地」について卒業研究をしているので、先輩や同じ卒研生の研究成果も交えて解説しました。普段の研究室での発表と違い、私の研究を知らない大勢の人達へ向けての発表なので非常に難しかったですが、自分自身を成長させるいい機会になったと感じました。

その後、虎姫高校の科学探究部の皆さんが、カスミサンショウウオを半自然下で冬眠させる実験について発表しました。自分たちとは違う観点の研究で、とても面白く良い勉強になりました。続いて長浜バイオ大学アニマルバイオサイエンス学科の1、2年次生が受講している、「湖北動物プロジェクト」による田村山周辺の水路調査の発表がありました。サンショウウオだけでなく近くの水路には、沢山の希少種の魚類がいて、またそれらが水路を移動していたり、水路で増えていたりしているとのことで、知っているつもりでしたが、ビックリしました。後輩たちが調査にとても頑張っていたので、自分ももっと頑張ろうという気持ちになりました。

最後は、「山門水源の森を次の世代に引き継ぐ会」の橋本さんの講演でした。里山の消失やゴルフ場建設予定の工事に伴って消失しそうだった山門湿原を復活させ、その琵琶湖水源の森や湿地を残す為に活動されていると聞き、大変感動しました。またドローンによる空撮調査の話があり、大変新鮮で興味深くお聞きしました。

田村山のカスミサンショウウオ保護は、保護池が完成し、今年度は2個だけですが初めて親が産卵に来てくれて、良い方向に向かっています。来年の7回目の学習会でもっと成果を報告できるように、今年も努力していきたいと思います。

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