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カスミサンショウウオの保護池を清掃

IMG_7790 絶滅が危惧される田村山のカスミサンショウウオを守ろうと、齊藤修先生が呼びかけた「田村山生き物ネットワーク」では、孵化した幼生が巣立つ頃を見計らい、毎年秋に保護池の清掃活動を行っています。
今年はネットワークのメンバーや本学「湖北動物プロジェクト」の学生、虎姫高校科学探究部の生徒など総勢約50人が参加し、保護池の水をバケツでかき出して網で濾し、カスミサンショウウオの天敵であるザリガニやヤゴの駆除を行いました。さらに保護池を屋根で覆って乾燥し、ザリガニやトンボの卵も根絶やしにしています。
本来、田村山のカスミサンショウウオはふもとの水路で産卵しますが、水漏れによる渇水で死滅する恐れがあるため、平成25年に保護池を造成し、毎年4月に100個程度の卵を水路から保護池して移動しています。産卵期のピークを迎えるには生まれてから5~6年かかるため、まだ保護池に帰って卵を産んだ親サンショウウオはいないようですが、参加した学生からは「保全活動には継続が大切だと感じた」など、一人ひとりに高い意識が芽生えたようです。

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