日 時:2012年7月24日(火)16時50分〜18時20分
場 所:命江館3F 中講義室1
テーマ:遺伝子が伸びていく疾患
講 師:東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻
石浦 章一 教授
【講演内容】
遺伝子が伸長することによって起こる疾患が興味を集めている。それらは世代を経るに従って重篤化するという特徴がある。その典型例がトリプレットリピート病で、翻訳領域中の3塩基が伸長してハンチントン病のような重篤な神経細胞死を伴う疾患を引き起こす例が知られている。また、非翻訳領域中の数塩基が伸長して筋強直性ジストロフィーのようなスプライシング異常を起こすものもある。今回は、これらの実験モデルの作成と薬物による治療について最新の知見をお話ししたい。