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第1回 研究ブランディングセミナーご案内(12/18)

今年度、文部科学省「私立大学研究ブランディング事業」(タイプA:社会展開型)に本学から申請していた「フレキシブル植物工場システムと先端バイオ技術を基盤とした新たなグリーンイノベーション」という研究が採択されました(研究期間5年)。この研究事業は、湖北地方の伝承野菜の成分分析、自家不和合性に関与するS遺伝子座や全ゲノム解析、生理活性物質の単離および構造解析、動物試験による活性物質の検定、遺伝子組換え法や代謝制御物質による代謝の制御などを行い、これら伝承野菜をブランド化しようというものです。

本事業の展開に関連して、不定期ではありますが、研究ブランディング事業セミナーを開催いたします。まず第一回目として、筑波大学の柴博史先生にご講演いただきます。先生は、アブラナ科植物の自家不和合性機構を長年研究してこられ、この機構にエピジェネティックな制御が関与することを発見されました。当日は、植物の自家不和合性についてもわかりやすくレビューいただける予定です。

みなさまのご参加をお待ちしております。

日 時 2017年12月18日(月)13時30分~15時00分
会 場 命翔館3F アクティブラーニングルーム1
演 者 柴 博史先生(筑波大学 生命環境系生物圏資源科学専攻 教授)
演 題 植物の自殖を抑制するしくみと自家不和合性の分子機構に関する最新研究

自らの意思で移動することが出来ない植物が、どのようにして様々な環境に適応した子孫を残しているのか、植物がもつ様々な近親交配を抑制する戦略に焦点を当て紹介する。また植物の自殖抑制機構の中で最も進んだ機構といわれる自家不和合性は、自己と非自己の花粉を識別して自殖を抑制する現象であり、そのメカニズムはアブラナ科、ナス科、ケシ科等、植物種によって異なっていることから、進化の過程で独立に獲得された性質であると考えられている。本講演では、自家不和合性の分子機構について、アブラナ科植物の自家不和合性を中心に述べるとともに、自家不和合性の進化、種分化への関わりについても紹介する。