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オープンキャンパス2009「バイオ実験・実習編」の様子

8月9日・23日のオープンキャンパス「バイオ実験・実習編」にご参加いただき、ありがとうございました。
おかげさまで、過去最多の来場者数を記録いたしました。

ミニ講演の様子

9日は清水信義特別招聘教授が、ご自身のゲノム解析研究などを取り上げ、「ゲノムに秘められた情報の本質を深く理解することによって地球と生き物が守られる」という壮大なテーマの追求が21世紀社会にとってきわめて重要であると講演されました。
23日は滋賀医科大学遠山育夫教授が、ご自身のアルツハイマーなどの研究などを取り上げ、バイオテクノロジストと医療人が共同で研究する必要性と本学と滋賀医大との連携について講演されました。

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体験!体感!バイオ実験実習の様子

遺伝子コース実験
DNAを見てみよう
―DNA抽出とアガロースゲル電気泳動―

ブロッコリーからDNAを抽出し、電気泳動をおこないました。DNAのバンドの写真(右下)は、「DNA鑑定」などテレビでよく目にする機会も増えていると思いますが、電気泳動がどういったもので、バンドがどういった意味をもつのか、わかっていただけたでしょうか。

分子コース実験
バイオの力でチーズから鑑識まで

今回おこなったフレッシュチーズや豆腐の作成のように、実験ではタンパク質などの特定の物質だけを液体から分離する、または取り除くといった事も行います。生活の身近なところでもバイオは活躍しています。

細胞コース実験
がん細胞を見てみよう

がん細胞がどのようなものか、観察できたでしょうか? また、クリーンベンチでの無菌操作はいかがでしたか? 育てている細胞などにカビの胞子など雑菌が混じらないようにするなど、細胞の取り扱いは細心の注意が必要です。

環境コース実験
光る生物を見てみよう
―バイオ研究に利用される発光と蛍光―

鮮やかに光る生物はいかがでしたか?オワンクラゲの蛍光タンパク質はノーベル賞を受賞するほど生物学の発展に寄与しました。こうした光る生物たちの力がバイオ研究で多く利用されています。

アニマルバイオサイエンス学科実験
アニマルバイオの最先端を見てみよう

卵子にDNAを注入する実験はうまくいきましたか?テレビなどで目にする機会もよくあるマイクロインジェクションと呼ばれる手法です。また様々な食材や市販の食品からの栄養成分の測定をおこないましたが、本学科では食品機能や安全評価についても学び、「食品衛生管理者」と「食品衛生監視員」の資格取得も可能です。

コンピュータバイオサイエンス学科実験
コンピュータで生命の謎に挑戦

DNAのデータベースの利用法はわかりましたか?本学でも膨大なDNAのデータベースから新規の遺伝子を発見して世界に発信しています。生物学にコンピュータを応用するバイオインフォマティクスは今のバイオ研究に必要不可欠な技術で、本学では特に力を入れています。

研究室一挙公開―バイオの不思議をのぞいてみよう―の様子

日本のヒトゲノム解読第一人者である清水信義特別招聘教授の研究室では、ヒトゲノム23000遺伝子のうち1000ほどある働きの不明な遺伝子をメダカを使って解析しています。当日は先生ご自身が研究の紹介をされ、メダカの水槽群のメダカ御殿や、遺伝子組み換えにより光るメダカを見ることができました。

「HEFL照明」を利用した「機能性野菜」植物工場などを研究されメディアの取材が増えている蔡晃植教授の研究室です。こちらの研究室では学生が設備の解説や自身の研究内容を紹介しました。難しい内容だったかもしれませんが、本学で学べばすぐに彼らの様になれますよ。

コンピュータバイオサイエンス学科の研究室では生命現象を視覚的に理解するためのコンピュータグラフィックの利用を紹介していました。写真右は脳の血管だけ選択して表示した画像。写真左下は立体視モニターで立体視グラスをかけて見ると立体画像として見る事ができます。写真右下はグラスについたセンサーで視点を感知し、上から覗き込む事や横に回りこむなどして立体画像を見る事ができます。

キャンパスツアー―最新実験施設見学ーの様子

本学には研究に欠かせない実験設備が非常に充実しています。こうした設備の一部や、施設を紹介いたしました。学内にある売店(写真右)では、文房具や飲食物をはじめ、授業でつかう教科書の販売や、実験で必要な白衣の販売、またアパートなどの賃貸物件の斡旋や保険の斡旋など、学生生活のあらゆる面をサポートしています。