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地域資源と技術を生かした梅酒のブランド開発

長浜市の酒造会社・佐藤酒造さんとのコラボで、湖北の梅とお酒に科学的な分析技術を加味して、「盆梅の街の梅酒」に相応しい新たな梅酒のブランドを開発する取り組みが進んでいます。

この取り組みを進めているのは、長浜バイオ大学の学生による“梅酒プロジェクト”で、黒壁AMISUの呼びかけに応えて「純米吟醸 長濱」造りを担っている“地の酒プロジェクト”の学生を中心に、2017年度新たに結成されました。梅酒プロジェクトに参加した学生は12人(2年次生9人、3年次生3人)で、全体の指導は松島三兒教授、梅酒の分析指導は高畑京也教授が担います。

6月24日に伊吹山麓にある米原市の梅園で青梅を収穫、選定作業を見学した後、午後は佐藤酒造さんで洗浄した青梅のヘタを竹串で取り除く作業を手伝いました。佐藤酒造さんの清酒「六瓢箪」の原酒を使って2樽の梅酒を漬け込みますが、この日の作業で1樽分の漬け込みの準備を終えました。7月25日には分析用に、漬け込みから1ヵ月経過した清酒の梅酒と、梅の量を1.5倍にしたもの、それに焼酎に漬けたものの3種類を佐藤酒造さんでサンプリング、夕方のミーティングで分析項目と分担を決めました。分析は香気成分とアミノ酸組成、機能性につながるポリフェノール類、それに味に関係する有機酸の4種類の分析を毎月行うことにしています。

8月26日には全国の梅酒の官能評価を行うとともに、今後はブランドストーリー作りやラベルの制作などにもチャレンジし、来年1月に開催予定の「地の酒フェスタ」でお披露目する予定となっています。リーダーの堀内彩香さん(バイオサイエンス学科2年次生)は、「出身が新潟ということもあり、米作りや酒造りに興味があり、このプロジェクトに参加しました。梅酒は若い女性にも人気があり、飲みやすく、美味しい梅酒にしたい」と意気込んでいます。