2012年1月21日(土)、長浜市で開催されている東北復興支援「東北元気市場」において、本学の「長浜まちづくり魅力発見発信プロジェクト」の学生が石けん作り講座を開き、長浜市の小学生58名(3回の合計)が参加しました。
まずはじめに、気仙沼市小泉地区でボランティア活動に参加した堀家史哉さん(バイオサイエンス学科2回生)が、プロジェクターを使って被災地の様子をわかりやすく伝えました。児童たちは画面に映された写真を見つめ熱心に話を聞いていました。次に、博物館通り商店街振興組合理事長の羽渕久晃さんが、石けん作りに使うこの香りはずっと記憶に残ります。香りと一緒に今日のことをいつまでも覚えておいてください、と語りかけました。
いよいよ石けん作りです。プロジェクト代表の牧野佑亮さん(バイオサイエンス学科2回生)が講師として前に立って一つ一つの手順を説明し、堀家さんのほか金桶友里乃さん(バイオサイエンス学科2回生)、北村岳さん(同)、栗山あいみさん(同)、中野隆介さん(同)が各テーブルにつき、一人一人の様子を見て教えます。石けんの粉を湯せんにして着色料、はちみつを加えてこね、最後に香りをつけます。児童たちは4種類の色と5種類の香りから好きなものを選んで加えていきます。みんな思い思いにハートやネコやチューリップなどの形に作り上げました。形ができたらプロジェクトのメンバーにグリセリンを塗ってラップに包んでもらって持ち帰り、10日ほど先の出来上がりを楽しみに待ちます。
参加した児童たちは、東北大震災のことがよくわかった、石けん作りが楽しかった、と満足そうに帰っていきました。
「長浜まちづくり魅力発見発信プロジェクト」では、東北復興支援のイベントとしてさらに広がりをもたせるために、自分たちで石けんを作り、29日に東北元気市場で講演をされる陸前高田市・八木澤商店の河野通洋さんに託して地元に持ち帰ってもらうことにしました。講演会の後、贈呈※を行います。
※贈呈は、29日(日)14:00〜15:00の河野さんの講演後15:00から行います。会場は曳山博物館伝承スタジオです。
長浜バイオ大学 長浜まちづくり魅力発見発信プロジェクト
代表 牧野佑亮
被災地域に元気を届けようという思いのもと、東北に縁のある果物と花の香りをつけた石鹸を作る講座を企画・実施しました。手違いから講座実施3日前に参加申し込み予約が1人しかなかったという問題もありましたが、チーム全員で広報活動に励み、計58人の子どもたちが参加する講座を開講することができました。お陰様で大好評のうちに終了することができましたが、講座成功の陰には街の方々のご協力があり、人との繋がりを身を持って知ることができました。
今回のプロジェクトに代表として参加し、楽しいことよりも辛いことのほうが多かったですが、やりがいを感じることができました。この経験を今後に生かしたいです。
【サイト内関連トピックス】
東北元気市場で石けん作り講座をひらきます
「東北元気市場」に長浜バイオ大生も参加します
【外部サイト】
石けん手づくり指導 バイオ大学生が子ども達に
震災被災地の東北地方の香りを付けた石けんを手づくりして被災地への想いを共有しよう――長浜バイオ大学の二年生七人が主催する「石けんづくり講座」が二十一日、長浜市元浜町の「東北元気市場」で開かれ、午前中に二十五人の子どもたちが湯煎で溶かした石けん素材で、造形や香り、色付けを楽しんだ。午後も二回開かれ、数十人の子どもたちがペンギンや果物型の個性的な石けんを作った。
長浜バイオ大学のキャリア教育の一つとして二年生七人が参加する「まちづくり魅力発見発信プロジェクト」の取り組みで、商店街を連携して市民向けの講座を企画した。指導はバイオ大の就職・キャリア部長を務める松島三兒(さんじ)教授。市内元浜町の博物館通り商店街振興組合理事長でオーデコロンの調合販売などを手掛ける羽渕久晃さんがアドバイザーを務めた。
この日は学生らが粉末にしたベビー石けんを子どもたちに配り、震災、原発災害被災地の一つ南相馬市の花ハマナスや、福島名産のモモ、サクランボなどの香りを発するオイルや着色料の調合を指導。湯煎した石けんにハチミツを混ぜて粘土状にし、造形を楽しんだ。学生は子どもたちに優しく語りかけるように指導。「ラップにくるんで三日、ラップを外して一週間乾かすと石けんとして使用できます」と説明を受けた子どもたちは、自作の石けんに目を輝かせていた。
バイオ大学のキャリア教育は今年で二年目。一年生四十人が「バイオ大学の魅力発見発信プロジェクト」に参加し、同校の動画CM、ポスター作り、二回生七人が今回の講座を企画した。来月一七日※に曳山博物館伝承スタジオで活動報告会を開く。
※2月13日に日程変更をしました。(長浜バイオ大学付注)
2012年1月22日 中日新聞より
東北の花・果実でせっけん作り 復興願い香り付け 児童にバイオ大生が講座
長浜市の長浜バイオ大の学生が二十一日、同市元浜町のパウビルで開かれている物産展「東北元気市場」を会場に、東北にちなんだ花や果物の香りをつけたせっけん作り講座を催し、参加した子どもたちと東日本大震災の被災地に思いをはせた。
子どもたちに東北のことを知ってもらおうと、課外授業「長浜まちづくり魅力発見発信プロジェクト」に参加する二年生七人が企画。地元の博物館通り商店街と協力して昨年十一月から準備した。
まず昨年九月末に宮城県気仙沼市や南三陸町をボランティアで訪れたメンバー堀家史哉さん(21)が、プロジェクターの写真を交え、家が流されてがれきだらけになった町の様子を紹介。「みんなで応援しよう」と呼び掛けた。
香料は福島県南相馬市の市花ハマナスや東北を代表する果物、リンゴやサクランボなど五種類を用意。子どもたちは大学生の助言に従いながら、粉せっけんにお湯やハチミツを混ぜて、こねた。最後に香料を入れて、ハートやキリンなど思い思いの形にして完成させた。
葉の形にハマナスの香りを付けたせっけんを作った長浜北小五年本田梓実さん(11)は「参加して、東北のことが前より分かった。早く復興してほしいと思った」と話した。
学生は懐かしい香りで元気を出してもらおうと、同会場で二十九日に講演する岩手県のしょうゆ醸造業八木澤商店、河野通洋社長に香り付きせっけん三十個を持ち帰ってもらう準備もしている。
2012年1月23日 京都新聞より
モモやハマナス、リンドウ・・・ 東北香るせっけん作る 長浜で講座
東北をイメージさせる香りがするせっけん作りの講座が21日、長浜市元浜町のパウビルで開催中の東北元気市場会場で催された。市内の小学生たち56人が参加、サクランボやリンゴなどの香りがする石けんを思い思いの形に仕上げていた。
長浜バイオ大の学生7人が授業の一環として取り組んでいる「長浜まちづくり魅力発見発信プロジェクト」の主催。博物館通り商店街(羽渕久晃理事長)がモモやハマナス、リンドウなどの香りがする5種類のアロマオイルを提供し、東北復興支援イベントとして開催した。
この日は、学生たちが講師役となり、子どもたちに無添加のせっけんの粉に香りや色、はちみつを加える作り方を教えた。「ハート」「ペンギン」などの形に仕上がり、小学生たちが喜んでいた。