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魚類における性決定機構の多様性と収斂性

遺伝学研究所の北野潤教授、岡山大学の安齋賢教授、本学アニマルバイオサイエンス学科の竹花佑介教授、東京海洋大学の山本洋嗣准教授が共同で執筆した、硬骨魚類の性決定機構に関する総説が「Annual Review of Animal Biosciences」誌に掲載されました。

本総説では、魚類における性決定機構の多様性について調査しました。魚類は性決定機構が頻繁に変化してきた分類群ですが、TGF-βシグナル伝達経路の遺伝子が主要な性決定遺伝子として繰り返し使われてきたことや、性染色体をもつ魚種であっても高水温がオスを誘導することなどを紹介しています。また、性決定機構の転換に関する理論モデルを概説し、未解決の問題についても議論しています。

発表論文:"Diversity and Convergence of Sex Determination Mechanisms in Teleost Fish"
DOI:https://doi.org/10.1146/annurev-animal-021122-113935