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高級魚フウセイの遺伝子解析および集団遺伝学的解析

台湾海峡などの温帯海に生息する北西太平洋原産のニベ科の海産魚の一種で高級魚として養殖もされているフウセイの遺伝子解析および集団遺伝学的解析がジャーナル2誌に掲載されました。

一つはToll 様受容体(TLR)の分子進化メカニズムの解明で、TLRは動物の自然免疫に関わる重要な因子で、今回、TLR5とTLR13のタンパク質構造、免疫反応と細胞内局在を明らかにしました。もう一つはフウセイの集団遺伝学的解析で、天然・養殖および生息地の違いから遺伝的背景にどのような差が生じていて、環境の違いにどのように適応しているかを明らかにしました。

“Molecular Characterization and Evolution Analysis of Two Forms of TLR5 and TLR13 Genes Base on Larimichthys crocea Genome Data”

“Whole-genome resequencing of large yellow croaker (Larimichthys crocea) reveals the population structure and genomic signatures of adaptation to different living environments”

小倉研究室と国費留学で長浜バイオ大学に来ていたJiang Lihua 助教の所属する浙江海洋大学、および本学の大森義裕研究室(今鉄男特任助教、大学院博士課程前期課程1年 市川椋太)の国際共同研究が、それぞれ International Journal Genomics (Volume 2020 Article ID 4895037) と Scientific reports(27 May,2021 Article number:11235)に掲載されました。

研究には、外国人留学生や学部生も関わっています。