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[2015年1月9日 京都新聞] 長浜の新酒いかが 農家や蔵元、教員、学生ら協力

2015年1月9日 京都新聞
長浜の新酒 いかが 農家や蔵元、教員、学生ら協力 酒造りで地域盛り上げ

 長浜市の農家や蔵元、大学教員、学生らが協力してオリジナルの日本酒「純米吟醸 長濱」を作った。酒造りを通して地域を盛り上げるのが狙いで、10日から販売する。

 酒造りは昨春、同市の第三セクター「黒壁」の企画「長浜人の地の酒プロジェクト」としてスタート。滋賀オリジナルの酒米「吟吹雪」を種子から育てた。5月に同市三田町の約60アールの田に苗を植え、無事、秋に収穫。その後、同市木之本町の造り酒屋「冨田酒造」で仕込み、年末に新酒が完成した。
 新酒はうま味のある辛口に仕上がったという。瓶は新酒が映える澄んだ水色で、ラベルはレトロ調にした。同酒造の冨田泰伸専務(40)は「多くの人が関わってできたお酒を楽しんでもらいたい」と話している。
 またプロジェクトでは並行して、長浜バイオ大で酒造りに欠かせない酵母の研究も進めた。同酒造の蔵に自然繁殖している「蔵付き酵母」の培養を手掛け、将来的にはこの酵母も活用する。
 新酒は720ミリリットル瓶の千本限定で、10日から同市元浜町の黒壁AMISU(アミス)で販売する。1650円(税別)。問い合わせは黒壁TEL:0749-65-2330。