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研究員 黒木麻湖さんの論文がChemical Sensesのハイライト論文に選ばれました

Chem. Senses-2015-Cover _ Standing Material-NP 本学の動物分子生物学研究室(齊藤修教授)の黒木麻湖さん(日本学術振興会特別研究員)の論文が、英国学術誌Chemical Senses (Volume 40 Issue 1 January 2015) のハイライト論文に選ばれ表紙を飾りました。
Mako Kurogi, Yasushi Kawai, Katsuhiro Nagatomo,
Michihiro Tateyama, Yoshihiro Kubo, and Osamu Saitoh
Auto-oxidation Products of Epigallocatechin Gallate Activate TRPA1 and
TRPV1 in Sensory Neurons
Chem. Senses (2015) 40 (1): 27-46

【研究成果の概要】
DSCF6959_s「酸化カテキンが感覚神経にあるTRPチャネルを活性化する」
味覚の仕組みの中で渋味の感覚だけが研究が遅れていました。本研究では、渋味を呈する緑茶に注目して研究を進めました。結果、緑茶に含まれる主要カテキンそのものではなく、酸化して出来る二量体(テアシネンシン)が味を感じる感覚神経にある二つのTRPチャネル(TRPA1とTRPV1)を活性化することを突き止めました。
これらの研究は、渋味感覚の仕組みが明らかになってきただけでなく、抗癌作用などがある緑茶カテキン類を如何に飲みやすいものにするかの研究開発に大いに貢献することが期待されます。
筆頭著者:黒木麻湖、共同著者:河合靖教授、齊藤修教授ほか