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長谷川先生が滋賀テックグランプリで最優秀賞

滋賀県と大学や企業などで構成する「滋賀発成長産業発掘・育成コンソーシアム」の主催で、第3回となる“滋賀テックプラングランプリ”の最終選考会が7月14日に開催され、長谷川慎教授を代表とする「チーム・ワンパーティクルユニバース」(長浜バイオ大学・滋賀県工業技術総合センター・(株)ピーエムティー)が最優秀賞と、パートナー企業の東洋紡賞を受賞しました。

 長谷川先生は、空気に含まれる成分の分析により、健康・安心社会への貢献をめざす新技術の実用化をめざしています。それは、空気中の微粒子を集める技術と高感度蛍光法による迅速ウイルス検出装置、次世代シーケンサでの細菌叢分析という3つのコア技術を活用したものです。すでにケニアでのフィールド調査で有用性を実証し、検出装置については製品化を達成するなど、実用化を推し進めています。

 アフリカをはじめとする発展途上国では、結核は深刻な問題で、年間死亡者数も相当な数に上っています。結核菌は空気感染することが知られており、空気中の細菌のモニタリングは重要な課題です。今回の受賞は、このような課題への取り組みを通じて、医療・福祉・製造業・農業などの現場で空気中の病原菌の監視システムを実用化するためのビジネスプランが評価されたものです。