豊かな自然を学びのフィールドに!「余呉の森」保全・活用に向けた5者協定を締結しました
1. 豊かな森を未来へ!行政と3大学がタッグを結成
琵琶湖の源流にある長浜市の山林「琵琶湖淀川源流余呉の森」をご存知ですか?ここは、滋賀県が自然保護地として大切に管理している、とても自然豊かな森です。この美しい森を未来の世代へ引き継ぐため、滋賀県と長浜市、そして滋賀県立大学、長浜バイオ大学、成安造形大学の3大学が協力して保全と活用を進めていく協定を結びました。環境、生命科学、芸術など、各大学が持つ専門的な学びの力を活かして、森の調査研究や人材育成を行い、「ネイチャーポジティブ※」の実現を目指していきます。
環境、生命科学、芸術など、各大学が持つ専門的な学びの力を活かして、森の調査研究や人材育成を行い、「ネイチャーポジティブ※」の実現を目指していきます。
※ネイチャーポジティブ(自然再興)とは?
人間の活動などによって失われつつある自然環境や生態系の減少を食い止め、回復に向かわせることを意味する言葉です。これ以上自然を減らさないだけでなく、より豊かな状態へと増やしていく前向きな取り組みを指します。


2. いざ、県内最大の巨木へ!大自然を体感する現地視察
協定締結式が行われた令和8年11月3日には、三日月大造滋賀県知事をはじめ、滋賀県や長浜市の職員や大学関係者など約30名が参加し、実際に「余呉の森」のスケールを体感するための現地視察が行われました。長浜市北部地域でトチノキの巨木などの自然保全活動をされている「奥びわ湖源流の会」の皆さんにナビゲートしていただき、奥川並(おくかわなみ)の集落跡から大自然の中を約1時間40分かけて徒歩で進みました。
目的地には滋賀県下最大と言われる「トチノキの巨木」がそびえ立ち、参加者はその圧倒的な生命力を目の当たりにしました。お昼には栗ご飯のおにぎりが振る舞われて大好評!帰りには栃餅のお土産もいただき、地域の豊かな恵みをたっぷりと味わいながら、この森を今後の教育や研究のフィールドとしてどう活かしていくか、参加者全員で思いを巡らせる貴重な時間となりました。
3. 未来への約束!5名の代表者による協定締結式
和やかな森の視察を終えた同日夕方より、ウッディパル余呉の森林文化交流センターにて協定締結式が行われました。
式には、三日月知事、浅見宣義長浜市長、そして3大学の理事長(井手慎司理事長、仁連孝昭理事長、小嵜善通理事長)が集結しました。5名の代表者からの挨拶の後、協定書への署名が行われ、最後は全員で今後の連携を誓い合う記念撮影が行われました。ここから、大学の枠を超えた新しい「森の学びと保全」のプロジェクトがスタートします!
生命を育んできた森を、新しい学びと文化のフィールドへ (協定締結式 仁連理事長挨拶)
本日、「余呉の森」の保全・活用に向けた素晴らしい協定が結ばれました。
地球の歴史を振り返ると、森林が発達したおかげで多様な生命が生まれ、私たち人間もその森を活用して文明を築いてきました。しかし近年、日本の森は活用が難しくなり、放置されることで災害等のさまざまな問題を引き起こしています。これまで私たちは、森を主に「木材を生産する場」として活用してきましたが、経済的な理由などから人が森に入らなくなってしまったのです。
これからの時代は、森を多面的に利用していく必要があります。「人を育てる学びの場」として、あるいは「新しい知見を得て私たちの暮らしを豊かにする場」として、さらには「レクリエーションを通じた癒しの場」として。そうした『新しい森の文化』を作っていくことが求められています。
余呉の森は、かつて人々の暮らしがあった場所です。だからこそ、私たち大学の教育や生命科学などの研究を通して、森の新しいあり方や価値をここで見出していきたいと考えています。
この取り組みは、これからの未来を担う若い世代の皆さんにとっても、非常にやりがいのある挑戦になるはずです。3大学が協力し合い、大学の教育と研究をベースとした『新しい森林の展開』を、ここ余呉の森から一緒に作っていきたいと思います。