長浜バイオ大学

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機能診断学研究室

【研究テーマ】デュシェンヌ型筋ジストロフィーの心機能指標について

山本 哲志准教授

研究室の枠を超え、 成果を医療現場に届ける

小児科の教授から筋ジストロフィーに関する相談を受けたことが、本研究を始めるきっかけとなりました。対象とするデュシェンヌ型筋ジストロフィーは、出生男児約5,000人に一人が発症する難病です。かつては呼吸不全が主な死因でしたが、呼吸管理法の進歩により、現在では心不全が生命予後を左右する最大の要因となっています。
私たちは、特殊な設備を必要とする検査ではなく、開業医でも実施可能な「心電図」を用いて、心筋崩壊の予兆を早期に捉える手法の確立をめざしています。実際の患者さんから得られた貴重なデータを用いた解析結果は、学会発表や論文を通じて世界へ発信。これらの知見が海外で検証され、広く共有されることで、将来的には世界中の子どもたちを救う標準的な治療指標へと発展する可能性があると考えています。
本研究室のテーマは「Laugh & research」。未知の解明には失敗や苦しみが伴い、学会発表も学生には高いハードとなります。しかし、その挑戦のプロセス自体を前向きに楽しみ、仲間とともに笑顔で乗り越えていける研究室でありたいと考えています。

松枝 実鈴さん 4年次(滋賀・県立河瀬高等学校出身)

心機能評価を簡易化し、 心機能低下の早期発見をめざす

臨床検査技師に興味をもったきっかけは、小学生の頃に見た医療ドラマです。人体の構造への関心からこの道を志し、滋賀県内で唯一臨床検査学を学べる長浜バイオ大学へ。少人数制で先生方との距離が近く、一人ひとり丁寧に指導してもらえる環境に魅力を感じてことも決め手の一つです。
学びの中で特に印象に残っているのが、2年次に参加した解剖見学の授業。教科書や模型ではなく、実際のご献体を通じて正確な臓器の位置や病変を目の当たりにし、医療人としての責任の重さを肌で感じました。
その後、研究室では、心機能評価は通常、超音波検査で行われますが、「心電図でも評価できないか」と考え、心電図のさまざまな項目と機能低下との関連を検討しました。その結果、関連性の高い4項目を特定し、成果を学会で発表することに。学会の準備期間は臨地実習とも重ななり、研究・実習・国家試験対策を同時に進めるハードな日々。しかし、実習を通して実際に患者さんに検査を行い、現場で知識がどのように活かされるのかを実感したことで、国家試験に向けた学修意欲が一層高まりました。学会に向けては毎日のようにデータ解析を行い、忙しい日々が続きましたが、この経験は大きな自信につながりました。
これまでの学びと経験を糧に、将来は臨床検査技師として、患者さんの病変をいち早く発見できる知識と技術を身につけていきたいと考えています。