
彦根長浜地域連携協議会
会長 蔡 晃植
現在、日本においては“まち・ひと・しごと創生”に代表されるように、地方の活性化が大きな課題となっています。少子高齢化が進む中、彦根・長浜地域においても、地域社会を活性化し、豊かに働き生活できる住みよい魅力と活気のある地域社会を創出するという大きな課題への取組は避けて通ることができません。特に、大学にとりましては、これからの18 歳人口の急速な減少により、各大学の理想とする教育・研究を行うことが難しくなるだけでなく、その存続自体も危ぶまれており、地域の皆様との協業を通じてこれに対応していくことが喫緊の課題となっています。
このような背景の中で、多くの皆様のご協力を得て、彦根・長浜地域内の大学と自治体および産業界が力を合わせてこれらの課題に取り組むためのプラットフォームを形成することになりました。本趣旨をご理解の上、快く参画していただきました大学、自治体、経済産業界等の皆様に心から御礼申し上げます。
このプラットフォームの意義は、地域の発展に向けて、大学、短期大学、自治体、経済産業界等が、持続可能な開発目標であるSDGsを活用し、力を合わせてそれぞれの得意分野で協働して取り組むことにあります。そして、その成果として有能な人材を養成し、地域で活躍してもらうことで豊かに働き生活できる、魅力と活気ある地域社会を創出することにあります。本プラットフォームではこの目的を達成するために必要な分野と課題および目標を取り上げ、2019年度から6年間にわたる中長期計画をWeb上で公表することにいたしました。今後とも、地域の皆様方のご理解とご協力を頂ければ幸いに存じます。
本プラットフォームの更なる充実・展開により彦根・長浜地域の魅力が増し、活気ある社会へさらなる進展が得られることを祈念して挨拶といたします。
彦根・長浜地域内の大学・短期大学、自治体、産業界等が、2015年9月の国連総会で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を活用し、力を合わせてそれぞれの得意分野で協働して取り組むためのプラットフォームを形成し、地域内の高等教育の水準を高め、その成果として地域で活躍する有能な人材を養成、創出することを推進するにあたり、相互連携機関の間で協定を締結しました。
また、彦根・長浜地域における学術文化教育基盤形成を目的とした大学・短期大学・地域連携プラットフォーム事業連携協議会を設置し、各機関が有する知的資源、人的資源及び物的資源の活用や、地域の学術振興、教育及び人材の育成を行い、地域の課題に適切に対応し、活力ある個性豊かな地域社会の形成と発展及び人材育成に貢献します。
滋賀県には現在14校の大学・短期大学があり、彦根・長浜地域には本事業に参加する5校の大学・短期大学があり、その学術分野は以下の表のようになっています。人文科学からその他まで幅広い分野をカバーしており、参加校全体で総合大学のような展開が期待できます。自治体が認識している地域課題と解決の取組にとって、極めて柔軟性高く対応できると言えます。そのため、本プラットフォーム事業を推進することは、彦根・長浜地域で豊かに働き生活できる地域社会の創出につなげることができます。
大学・短期大学 | 学部 | 学科 | 学術分野 | |
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国立 | 滋賀大学 | 経済学部 | 経済学科 ファイナンス学科 企業経営学科 会計情報学科 社会システム学科 |
社会科学 |
データサイエンス学 | データサイエンス学科 | その他 | ||
公立 | 滋賀県立大学 | 環境科学部 | 環境生態学科 環境政策・計画学科 環境建築デザイン学科 生物資源管理学科 |
その他 |
工学部 | 材料科学科 機械システム工学科 電子システム工学科 |
工学 | ||
人間文化学部 | 地域文化学科 生活デザイン学 生活栄養学科 人間関係学科 国際コミュニケーション学科 |
人文科学 | ||
人間看護学部 | 人間看護学科 | 保健 | ||
私立 | 聖泉大学 | 人間学部 | 人間心理学科 | 人文科学 |
看護学部 | 看護学科 | 保健 | ||
私立 | 長浜バイオ大学 | バイオサイエンス学部 | フロンティアバイオサイエンス学科 アニマルバイオサイエンス学科 メディカルバイオサイエンス学科 |
理学 |
私立 | 滋賀文教短期大学 | ― | 国文学科 | 人文科学 |
子ども学科 | 教育 |
*彦根・長浜地域にキャンパスがある分野のみ掲載