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2010年3月31日 毎日新聞より

 

長浜バイオ大学 齊藤教授が発見
行政の調査・保護訴え

 

 長浜市南部地区の丘陸地に、滋賀県版レッドリストで「希少種」に指定されている「カスミサンショウウオ」の繁殖地があることが、長浜バイオ大の齊藤修教授(分子生物学)の調査で分かった。齊藤教授は行政による保護を訴えている。
 サンショウウオ研究は同教授にとっては専門外だが、以前、東京に住んでいたころから趣味で調査していた。04年に同大に着任して以来、同市南部の神田山公園やサイクリングターミナル周辺、八条山などで調査し、翌年5月、南部地区の里山の水路にサンショウウオの卵が産み付けられているのを発見。中学生の息子たちの自由研究のテーマとして取り上げ、一緒に生態研究をしてきた。
 サンショウウオはオオサンショウウオ(50~150㌢)が有名だが、他の種は体長20㌢前後。2~3月、水路などに10㌢程度のバナナ状の卵を産み付ける。寿命は15~20年程度といわれているが、生態や環境との関連などは不明。産卵期以外は山などに隠れていて、普段はめったに人目につかないという。
 今年の調査では、現場の水路付近で100個前後の卵を確認。齊藤教授によると、生活排水が流れ込まず、少量のわき水があって水温25度を超えないことが生息条件という。
 繁殖地は開発が進む地域。齊藤教授は「他の生息地でも、知らない間に環境が破壊され絶滅していったところが多い」と話し、行政による実態調査のほか、生活排水や農薬の調査、水路の水源確保、さらに幼生の保護、人工飼育などを訴えている。 

 

 

2010年03月24日 毎夕新聞より 

285人が卒業 長浜バイオ大学

 学校法人関西文理総合学園が経営する長浜バイオ大学(下西康嗣校長)で二十日、第四期の卒業式が行われバイオサイエンス学部の二百四十人が巣立った。また同学部研究科博士課程前期課程を修了した修士四十四人、同後期課程を修了した博士一人が卒業した。修士は二期目、博士は今年度初。
 式では下西学長の式辞、吉田保理事長、森建司・バイオビジネス創出研究会代表理事らの祝辞、在校生送辞のあと、学部卒業生を代表して川端優実さん、博士課程前期課程修了生を代表して岩間美海子さんが答辞で、社会貢献への決意を披露した。恒例の「角帽投げ」のセレモニーもあった。
 なお、同大学によると今年度卒業生の就職率は学部で約八七%、大学院修了生で約九三%という。

 2010年2月23日  読売新聞より

南アフリカ原産野菜生産へ、滋賀・長浜の会社...バイオ大と協力
栄養価高く健康に良い

 
塩味のする野菜「アイスプラント」(滋賀県長浜市の長浜バイオインキュベーションセンターで) 植物工場用の照明装置を手がける「日本アドバンストアグリ」(滋賀県長浜市)は、3月中に長浜市内に工場を稼働させ、南アフリカ原産の野菜「アイスプラント」の生産に乗り出す。長浜バイオ大などと協力し、5月頃から市内の飲食店やスーパーなどで販売する予定。関係者は「長浜の新たな特産品に育てたい」と意気込んでいる。

 同社は、バイオ産業育成のため長浜市が2006年に建設した「長浜バイオインキュベーションセンター」に入居。照明装置の開発や工場野菜の栄養価を高める研究などを進めてきた。

 アイスプラントは、サボテンの一種の多肉植物。葉と茎の表面に氷の粒のような突起があり、根から吸い上げた塩分や栄養分を蓄えている。ほのかな塩味と、プチプチした独特の食感が特徴。センターによると、アイスプラントの栽培には土壌の塩分濃度の調整が必要だが、工場栽培だと手軽に調整できるうえ、安定供給が可能という。

 商品名はバイオ大の学生に公募し、「ツブリナ」に決めた。市内のレストランやホテルなどと料理のレシピ開発も進めており、当面は一日100株程度を生産。需要に応じて量を増やしていく計画。

 同社の辻昭久社長は「栄養価も高く、健康に良い野菜。ぜひ一度味わってほしい」と話している。

 

2010年2月12日 毎夕新聞より

高栄養価の発芽大豆 シードライフテックが発売

 長浜バイオインキュベーションセンターに本社を置く、ベンチャー企業、(株)シードライフテック(落合孝次代表取締役)がこのほど、同社の発芽技術を応用した湖北産ダイズ食品「発芽大豆ミックス」を開発、製造した。十一日から十四日まで長浜市八幡中山町のフタバヤで先行販売し、販路拡大を目指している。
 シードライフテック社は、種子由来の成分研究や、種子発芽時の環境制御で高栄養の豆などを開発する会社。同社によると、ダイズの発芽時に、水分、温度、酸素濃度をコントロールすることで、うま味成分のグルタミン酸、抗ストレス作用のあるアミノ酸の一つGABA(ギャバ)などの栄養価が三~五倍に増えるという。遺伝子操作などは行わず、薬品も使わないが、食味、歯ごたえは水煮ダイズよりはるかに良いのが特色。開発商品にはわずかに食塩を添加しているのみ。そのまま食すこと以外に、和風、洋風問わずほとんどの料理に利用可能という。
 現在は、バイオインキュベーションセンター内の設備のみで製造するため、日産五千~一万袋が限界だが、将来は湖北地域の農家と契約し、増産を目指したいとしている。
 先行販売されたのは湖北産ダイズ、青ダイズ百十㌘入り真空パック。二百五十円。

 

「ツブリナ」販売へ 日本アドバンスドアグリ

 長浜インキュベーションセンターに本社を置くベンチャー企業、日本アドバンスドアグリ(株)=辻昭久代表取締役=はこのほど、南アフリカ原産の食用サボテン「アイスプラント」の植物工場栽培に成功した。商品名を「ツブリナ」(商標登録中)と名付け、今年三月から生産を本格化し、五月ごろに市場に投入する予定。
 商品名は今年一月に長浜バイオ大学内で学生を対象に募集。百五十人が寄せた五百八十五件の中から、二回生、網野翔さんの作品が選ばれた。粒々の食感と、葉(リーフ)、リピーターの意を含ませた造語という。
 アイスプラントは葉、茎の表面に透明の細胞がつくのが特色。ベータカロチンや、イノシトールなどの健康栄養素が多く含まれ、新たな健康野菜として注目されている。アドバンスドアグリでは独自の人工照明「HEFL照明」技術での栽培技術を開発していた。


 

2009年12月26日 朝日新聞より

照明駆使、植物工場目指す

 「徹夜で実験やってて、朝7時ごろ家に帰りました。」
 全国初のバイオ系単科大学として2003年に開学した長浜バイオ大学(滋賀県長浜市)の蔡晃植教授の研究室では、そんな会話が常に飛び交う。
 「1日12時間は実験する」「向上心をより高く持て」。研究室の壁のあちこちに、学生が書いたスローガンが張ってある。所属する学生は22人。蔡教授は「実習の多さは日本一だという自負がある。学生のモチベーションは非常に高く、自ら研究に没頭している。体育会系クラブのようです」と話す。
 研究テーマは、食物の環境認識の仕組みを遺伝子・たんぱく質レベルで明らかにすること。植物が病原細菌の侵入を受けた際、侵された細胞を自ら殺す特性のメカニズムを解明した。さらに、注目を浴びているのが「植物工場」の研究だ。屋内施設で太陽光の代わりに照明をあて、空調などで植物の育成に必要な環境を人工的に制御する。季節や天候に左右されず農産物を計画的、安定的に生産・供給できる栽培技術を究めようとしている。しかし、照明や空調の費用がかさむのが悩みだった。
 そこで蔡教授は、大型液晶テレビに使えわれるバックライトを応用した照明技術「ハイブリット電極蛍光管(HEFL)を地元業者と開発。発熱が少なく、植物に近づけて光をあてられるため電気代が安く済むという。野菜の種類ごとに光の色を変えることによって、生育に変化がでることも発見した。この研究を生かせば、ビタミンやミネラルを多く含んだ「高機能野菜」の栽培が可能になるといい、近く実用化される予定だ。
 「こうした応用研究は、地道な基礎研究の成果なしにはありえない」という蔡教授のもと、学生たちは基礎研究に力を注ぐ。
 4年生の迹見勇樹さん(23)は植物病原細菌の毒素の働きについて研究している。「高校時代から生物の勉強が大好きで、大学ではバイオ技術の研究がしたかった。長浜バイオ大は1年生から実験が多い。没頭するとすぐに深夜になっていまうが、やりがいがある」と話す。将来の夢は生物学研究者になることだ。

 

 

2009年11月9日 毎夕新聞より
バイオ大講師 恐怖小説家の顔も 池内さん 日本ホラー小説大賞受賞

 今年五月、新人ホラー小説家の登竜門「日本ホラー小説大賞」(角川書店など主催)の短編賞を受賞した作家、朱雀門出(すざくもん・いずる)さんが、生物の内分泌かく乱の原因研究などに取り組む長浜バイオ大学の講師、池内俊貴(としたか)さん(41)=大阪府出身、長浜市田村町在住=とわかり、話題となっている。このほど池内さんが大学に受賞を報告してわかった。
 池内さんは、北海道大学大学院博士課程修了。水産学博士で、専門研究のかたわら、秘密裡に怪談小説の専門誌「幽」などに作品を発表し続け、第十六回日本ホラー小説大賞短編部門に作品「今昔奇怪録」(出品時タイトル「寅淡語怪録」)を出品。応募四百四十八編のトップに輝き、賞金二百万円を受けた。すでに作品は角川ホラー文庫から発売され、ち密な構成力、人間心理の機微を描く卓抜の筆力で多くのファンを獲得しているという。
 「今昔怪奇録」は、町会館の片隅に置かれた事件記録を読み始めた夫婦の周辺で、不可解な事件が連続する―といった標題作をはじめ、五編を収録した。他の作品は、豪商の娘が次々と天然痘で亡くなったうえ、墓が何者かに荒らされ、死肉をむさぼる妖怪の仕業とのうわさが立つ「疱瘡婆」、人間をモルモットにした研究実験を、被験者、観察者など立場の異なる四人のモノローグで描いた「狂覚(ポンドゥス・アニマエ)」など。
 いずれの短編も、怪談の定石に従いつつ、独創の語り口で、実話風、歴史秘話風、実験小説風とプロットを変化させ、他に類を見ない完成度という。直接的な暴力、グロテスク、残酷描写は避け、人物描写などで底知れない恐怖を描き出す手法も人気の秘密らしい。
 長浜バイオ大学での池内さんの専門分野は「環境分子応答学」「内分泌学」など。環境ホルモンと呼ばれる内分泌物かく乱要因を、魚の生殖機能から研究する学者。
 大学に勤務しながら小説を書いて人気作家となった人は、ミステリー作家の森博嗣さん(52)らがいる。本は五百四十円。

 

 

2009年11月7日  滋賀夕刊より

 「朱雀門出」のペンネームで活動する長浜バイオ大学講師の池内俊貴さん(41)が執筆した小説「今昔奇怪録」が第16回日本ホラー小説大賞の短編賞を受賞。文庫本として角川ホラー文庫から出版された。
 大賞には長編の部に235点、短編の部に448点が寄せられ、池内さんの作品を含む3点が入賞した。
 「今昔奇怪録」には、主人公の男性が町会館を清掃中に本棚で見つけた2冊の本を持ち帰ったところ、身の回りで奇怪な出来事が次々と起こる物語。「高田町」「十里町」「列見町」など、長浜の町名も登場する。
 大阪府高槻市出身の池内さんは、中学、高校時代から怪談やサスペンス、SF小説に親しみ、10年程前、雑誌に応募した怪談小説が入選したのを機に、本格的に執筆している。
 2003年のバイオ大学の開学に伴って愛知県内の研究施設から長浜に移り住み、環境生命科学コースの講師として活動。現在は、遺伝子組換え細胞を活用した水質汚染測定の研究に取り組み、その息抜きとして小説を書いている。
 池内さんは「今後も怪談をメインに書き続けたい」と話している。
 なお、文庫本には受賞作品をはじめ、大学研究室で起こる怪談など5編を収録。先月25日から全国の書店で発売している。540円。
 

 

 

京滋5大学を支援 文科省 教育プログラムで

2009年9月11日 京都新聞より

 文部科学省は10日、大学、短期大、高等専門学校による学士力の確保や教育力向上の取り組みを支
援する本年度の「大学教育推進プログラム」に、95校96件を選んだと発表した。京滋からは京都工芸
繊維、京都府立、長浜バイオ、京都橘、同志社の5大学5件の取り組みが選ばれた。
 昨年度の「質の高い大学教育推進プログラム(教育GP)」を引き継いで実施する。
 府立大の「実践と交流を通じて高める食の専門家力」は、学生が少人数のグループで地域に入り、
学校や幼稚園、住民と連携し交流しながら、「生活習慣予防のための健康食」などの現代的な課題を
解決する食のアドバイスを行い、課題探求能力やコミュニケーション能力を養う。
 京都工繊大の「サスティナブルデザイン力育成プログラム」は、1200年継承された持続可能な生活
様式や都市文化における「京都の知恵」から学び、環境負荷の少ないものづくりや新しい生活価値を
提案し、地域の創造に生かす技術者、デザイナーを育成する。
 

環境テーマ湖国鼎談

2009年9月8日 朝日新聞より

 琵琶湖を身近に感じながら環境を考える鼎談(ていだん)「環境世紀を拓(ひら)く」が7日、県
公館(大津市京町4丁目)で開かれた。嘉田由紀子知事と、歌手で国連環境計画(UNEP)親善大
使も務める加藤登紀子さん、長浜バイオ大バイオサイエンス学部初代学部長の郷通子さんが出席。そ
れぞれの経験談を交えながら、高度成長期の価値観を覆す若い世代への期待を語った。
 鼎談に先立ち、県が加藤さんを「滋賀ふるさと大使」に任命する式が開かれた。県出身ではないが
「琵琶湖周航の歌」をヒットさせ、00年からUNEP親善大使を務めるなど環境問題に造詣(ぞう
けい)が深いことから依頼したという。
 その後の話し合いでは嘉田知事が暖冬だった2年前、湖底の酸素量が減り固有種であるイサザが死
んでしまったことを紹介。「世界的な温暖化の問題が琵琶湖とつながった」と言い、「琵琶湖は地球
環境の小さな窓。太平洋、大西洋に危機が現れる予兆だと感じた。温暖化対策は小さな窓から始めな
ければいけない」と力を込めた。
 加藤さんは、近代化でモンゴルの永久凍土が溶けていることに危機感を募らせていると話した。ま
た郷さんは、スイスですでに30年前からビニール袋を「石油の無駄遣い」と指摘していた市民の感
覚の鋭さへの驚きを語った。
 最後に、地産地消や職住接近といった高度成長期とは違う価値観を持つ若い世代に触れ、嘉田知事
は「選択肢を多様にし、若い人の邪魔をしない仕組みづくりが私たちの世代の仕事」と語った。 


目輝かせGFP実験

2009年9月1日 中日新聞より

 高校生にバイオテクノロジーへの関心を深めてもらおうと長浜市の長浜バイオ大学で「サマーバイ
オ塾」が開かれ、県内外から保護者を含め21人が参加した。
 昨年、ノーベル化学賞を受賞した下村脩さん(ボストン大名誉教授)がオワンクラゲの体内から発
見した緑色蛍光タンパク質(GFP)を使って実験。生徒たちは助教や学生らの指導で、培養地の大
腸菌の中からGFPを取り出し、暗やみで目立つ鮮やかな緑色の光に目を輝かせた。
 大阪府茨木市から参加した金光大阪高校3年の今若大さんは「夏休みに大学の講座を体験し、内容
に納得した上で受験できるのがいい」と話していた。


長浜バイオ大学夏休み科学実験教室 水上を走る不思議体験

2009年8月26日 「あいあい滋賀」より

 長浜市田村町の長浜バイオ大学で、科学実験教室「理科のふしぎを感じよう1」が開かれた。小学
生約50人が、たたいても割れないシャボン玉や、水上を走ることが出来る「ダイラタンシー」=写真
=を試して「科学の不思議」を体験した。
 JSTイノベーションサテライト滋賀(科学技術振興機構)など主催で、同大CELL部の学生が
手伝った。ダイラタンシーは片栗粉と水を一定の割合でまぜたのもので、上で足を動かすと固体にな
って沈まず、じっとしていると液体になって沈んでしまう。子どもたちはタライの中のダイラタンシ
ーを「壁みたい。」と楽しんだ。西沢早苗さん(12)は「理科は、楽しくて身近なんだと思いました
。」
 酵母の働きや、ほっぺたから採取した自分の細胞を顕微鏡で観察する実験もした。平井茉奈末さん
は「自分の細胞が紫のつぶつぶだったなんてびっくり」と話した。

 

生ゴミ堆肥化、野菜栽培 長浜バイオ大学Nプロジェクト(長浜市)

2009年7月13日 中日新聞より

「微生物の働きを体感し、大学から生ごみをなくそう」。こんな思いで日々、食堂から出る残飯を堆肥化し、大学近くの畑で野菜栽培に生かすユニークな活動に取り組んでいるのが、長浜バイオ大学(長浜市)の「Nプロジェクト」だ。
微生物を研究する環境生命科学コース向由起夫准教授が2005年、授業に出席した3回生に呼び掛け、有志で始めた。毎年3回生が対象で、5代目のことしは約30人が集った。活動の具体的な内容は学生が自ら決める。
食堂から出る生ごみは1日10リットル弱。大半はコンポスト処理するが、微生物が自然の速さで分解堆肥化するのを観察するため、一部は漬物バケツで処理するのが伝統だ。大学から5分の畑では、この堆肥でトマトやナス、枝豆を栽培。草取りから収穫まで学生が行う。「収穫した野菜を食べる時が幸せ」。メンバーの思いは共通だ。

 

(仮)長浜バイオクラスターネットワークの設立について

2009年5月14日 京都新聞より

バイオ生かし、ビワマス特産化 長浜の産官学 14日に組織設立

滋賀県長浜市や長浜バイオ大、商工団体は、バイオ技術を生かした事業で地域の産業振興を図る組織「長浜バイオクラスターネットワーク」を、14日に設立する。初年度は、琵琶湖固有種の魚・ビワマスの特産品化や、農産物の加工品開発などに取り組む。 同市が、バイオ関連産業の集積を目指している産業団地「長浜サイエンスパーク」を拠点に、産学官連携による事業展開を本格化させる。第一弾として、地場産の農林水産資源を活用、長浜ブランドの新食材として消費拡大を目指す。
ビワマスは、県水産試験場が受精卵の染色体を操作して、マグロのトロのように脂ののった成魚に育てる養殖技術を開発した。天然ものの供給量は夏場に限定されるが、養殖ものを使うことによって通年の安定供給が見込めるという。
計画では、市内の飲食店や加工業者らとともに、メニュー開発や地域ブランド化、販路開拓を模索。「来年度には商品化し、知名度を高めたい」(市商工振興課)としている。 農産品では、昨秋からサイエンスパーク内の工場で操業を始めた食品メーカーと連携する。酵素分解技術を生かしてブドウなどの果実ペーストを原料にし、アイスクリームやドレッシングなどの加工品の開発を計画している。

2009年5月13日 近江毎夕新聞より

バイオでネットワーク 産官学が新製品開発などで協力

湖国の農林水産資源とバイオ技術を結び、新たな特産品開発などを目指そうと、このほど長浜市と長浜バイオ大学、地元商工団体などが「(仮称)長浜バイオクラスターネットワーク」を結成する運びとなった。十四日午後二時から市内田村町の長浜バイオ大学で設立総会がある。
産官学連携で▽バイオ関連の技術情報集約▽企業間、企業と研究機関とのマッチング▽新規プロジェクト企画、推進▽開発品の販路開拓▽バイオビジネスの情報ネットワーク構築―などに取り組むもので、長浜バイオインキュベーションセンターに事務局を置き、市商工振興課が事務を担う。構成団体は長浜市と長浜バイオ大学、会員制の一般社団法人・バイオビジネス創出研究会、長浜商議所、浅井、びわの両商工会。
今年度は、琵琶湖の固有魚種ビワマスの特産品化、酵素分解技術を応用した果実の加工食品開発などを「長浜アグリバイオプロジェクト」として取り組む予定。 ビワマスは美味だが、安定的な漁獲が困難で、養殖技術も完全には確立されていない。長浜市などでは、県水産試験場の「三倍体養殖技術」と、同試験場、県立大などが共同開発した養殖用飼料を使い、安定的で高品質のビワマス養殖と販路開拓を目指したい考え。
また今年十月に長浜ドーム=田村町=で開かれる「びわ湖環境ビジネスメッセ」でのブース開設、京都のバイオクラスターとの連携などを模索する。

2009年5月12日 滋賀夕刊より

湖魚・野菜、バイオで特産品化 湖北地域で5月から新プロジェクト

バイオ技術で「琵琶湖のトロ」と呼ばれるビワマスを養殖し、新たな湖北地域の特産品として売り出すプロジェクトが間もなくスタートする。
長浜市、バイオ大、長浜商工会議所、浅井・びわ両商工会が14日に「長浜バイオクラスターネットワーク」を設立。プロジェクトの第1弾として取り組む。
夏場に限定されているビワマスを、県水産試験場が養殖し、バイオ技術で脂ののった身を実現。天然ビワマスを補完する形で、通年で市場に提供する。
同ネットワークは旅館や飲食店、加工業者に呼びかけて商品開発に取り組み、養殖から市場までの流通まで総合的にプロデュースする。
県水産試験場では「ビワマスは脂が身に溶け込んで、トロのように美味しい。市場価値は十分にあるが、知名度と安定供給が課題で、プロジェクトに期待している」とし、市商工振興課も「来年度には商品化のメドをつけたい」と語っている。
このほか、長浜サイエンスパークに進出している食品加工メーカー「星野科学」の技術を生かして、湖北産の野菜や果物をペースト状に加工し、ソースやドレッシング、アイスクリームなどの商品化を目指している。
バイオ技術を生かした特産品作りに、湖北地域の農家、漁業者、飲食店の注目が集まりそうだ。

長浜サイエンスパーク 全区画進出決まる

2009年2月18日 中日新聞より

化粧品のピアス 11年操業開始へ
バイオ産業の拠点にしようと、長浜市が企業誘致を進めてきた同市田村町の産業団地「長浜サイエンスパーク」の最終区画(約1万1500平方メートル)に、化粧品など製造販売のピアス(大阪市)グループの進出が決まった。
延べ床面積約3000平方メートルの化粧品製造工場を建設する予定で、従業員数は60人を予定。2011年1月の操業開始を計画する。
総面積8万5900平方メートルの長浜サイエンスパークは、市土地開発公社が事業主体となり整備。分譲が始まった2002年4月から企業誘致を進め、ビル管理大手イオンディライト(大阪市)など5社が決まっていた。6社のうち、ピアスグループを含む3社が土地を購入、4社が賃貸という。 (勝間田秀樹)

クズからバイオ燃料

2008年11月5日より

【エタノール生成 大島・バイオ大教授ら成功/穀物に代わる原料期待】 石油の代替エネルギーとして注目されるバイオエタノールをクズの葉や茎などから取り出すことに、長浜バイオ大の大島淳教授(遺伝子工学)らのグループが成功した。雑草として、刈り取られることが多いクズから、高濃度のアルコールが生成できるため、価格が急騰するトウモロコシなどの穀物に代わる原料になればと期待される。(高久潤) バイオエタノールは植物をアルコール発酵させてつくる。光合成で酸素をつくる植物を原料とするため、京都議定書では、燃焼させても二酸化炭素の排出量は「ゼロ」とみなされる。米国やブラジルなどでは、原料としてトウモロコシやコムギの栽培が盛んだが、近年の穀物価格の急騰の主要因とも指摘される。
大島教授らは、クズに含まれたでんぷんをエタノールに変えるため、すりつぶしたクズの茎や葉、根にグルコース(ブドウ糖)や酵母、こうじ菌を添加。これを72時間、約30度で温めて発酵させたところ、濃度11.38%のエタノールができたという。大島教授は「トウモロコシでも濃度は8%ぐらい。クズで高濃度のものが取り出せるのは驚きだ」と話す。現在、改良を進め、微量のグルコースを加えた葉や茎から5%ほどのエタノールを取り出すめども立っているという。
クズに着目したきっかけは、自然素材から金属加工液を製造する会社「タイヨウテック」(東近江市建部下野町)を経営する、共同開発者の福谷泰雄さん(68)の「失敗」だった。数年前に自社の製品を使った工場で、作業員が気分が悪くなって病院に運ばれる事故が起きたため、福谷さんらは加工液を分析。アルコールが検出されたという。最近、バイオエタノールの話題を耳にする機会が多く、「もしかしたら」と思い、今年5月に大島教授に共同研究を持ちかけたという。
クズはくず粉として使用されるほかは、雑草として刈り取られることが多い。大島教授は「クズは多年草のため、刈り取られても、すぐ生える。貯蔵施設をつくり、アルコールを安定的に生成できるようになれば、実用化は可能」とみる。大島教授らは、この生成方法を新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施する今年度の「エコイノベーション推進事業」に申請。採用されれば、実用化に向けた調査に乗り出すという。

新学科届出が受理されました

2008年8月30日 京都新聞より

学部新設など 36大学を受理

文部科学省は二十九日、公私立大が既存の組織を改編し、二〇〇九年度に新設する学部や学科、大学院研究科などのうち、六月分として受理した延べ三十六校の届け出を発表した。 内訳は私立大の学部設置が四校、学科設置が二十二校、私立短大の学科設置が一校、私立大大学院の研究科設置が四校、専攻設置が三校、公立大大学院の専攻設置が二校。

新設届け出一覧

二〇〇九年度開設予定の大学の学部等設置届け出一覧。(数字は定員、Mは修士課程または博士課程前期、Dは博士課程または博士課程後期、京滋関係分)
【私立大の学部新設】
平安女学院大(子ども学部子ども学科90、3年時編入10=大阪府高槻市)
【私立短大の学科新設】
滋賀文化短大(ライフデザイン学科100=東近江市)2009年4月からびわこ学院大短期大学部に名称変更
【私立大の学科新設】
長浜バイオ大(バイオサインエス学部アニマルバイオサイエンス学科50、同コンピュータバイオサイエンス学科40=長浜市)▽京都産業大(法学部法政策学科170=京都市)
【私立大大学院の研究科新設】
龍谷大大学院(実践真宗学研究科実践真宗学専攻M30=京都市)

「戦略的大学連携支援事業」に選定されました。

文部科学省の平成20年度「戦略的大学連携支援事業」に、滋賀医科大学と本学の「びわこバイオ医療大学間連携戦略」の取組が十九日、選定されました。
「戦略的大学連携支援事業」は、国公私立大学間の積極的な連携を推進し、各大学における教育研究資源を有効活用することにより、当該地域の知の拠点として、教育研究水準のさらなる高度化、個性・特色の明確化、大学運営基盤の強化等を図ることを目的として、平成20年度から新規に開始された事業です。(文部科学省HPより抜粋)

2008年8月20日 京都新聞より 

文部科学省は19日、人材育成や教育プログラムの開発で連携する大学、短大を支援する事業に、京都府立医科大など4校による生命科学系の共同大学院の設置など54件を選んだと発表した。
期間は3年間で、1件につき年間5000万円または1億円を限度に補助する。
京都、滋賀関係では5件が選ばれた。府立医、府立、京都工芸繊維、京都薬科の各大学は、生命科学系の共同大学院の設置を目指す。共同大学院は、各大学が連名で学位を与えることができ、既存の施設の活用を検討する。府立医科大は「専門分野が異なる各大学の特性を生かし、市民の健康に貢献する人材の育成や研究を行いたい」としている。
他の4件は▽佛教大や京都工繊大、大谷大など18校による教員の教育能力を高めるための共通プログラムの開発▽龍谷大や府立大など5校による京都府内のNPO法人などの人材研修プログラム開発▽京都産業大や京都学園大など10校によるインターネットなどの教育システムを生かした教養教育の大学間連携▽滋賀医科大、長浜バイオ大の2校による医療大学間連携。

新地場産業の"卵"続々 バイオベンチャー企業支援施設が3年目

2008年6月8日 中日新聞より

バイオ関連のベンチャー企業が集まる長浜市の長浜バイオインキュベーションセンター(NBIC)が開設3年目を迎えた。世界的技術を生み出したり、大きな賞に輝いたりと何かとにぎやかだ。存在感が高まりつつある現状を報告する。
JR田村駅前、長浜バイオ大に隣接して開設されたのは2006年4月。今春には2社が入居し、全17室が初めて満室になった。
意外にも半数は県外に籍を置く非地元企業。新幹線が通る米原駅に近い立地条件や、バイオに特化した全国でも数少ない施設という強みを生かしたPRの成果だという。入居企業が有する技術も多彩だ。ウジ虫を使った治療で注目を浴びるのはバイオセラピーメディカル(海平和男社長)。特種なウジが壊死(えし)した組織だけを吸収する性質を利用し、糖尿病や床擦れなどの傷の治療に役立てる。ベンチャー企業の技術力や新規性などを評価する「東京都ベンチャー技術大賞」で昨年、大賞に輝いた。「シードライフテック」(落合孝次社長)は、抗肥満の効果があるとされるポリフェノールの一種を大量生成する世界初の技術を確立。琵琶湖の水質浄化など壮大なプランに取り組む企業もある。
「将来性ある技術で、いよいよ外に打って出ていく段階」と話すのは、経営や人材交流などさまざまな面で入居企業をサポートする武内啓一インキュベーションマネージャー(IM)。
これまではベンチャー企業の悩みの種である資金確保や人脈づくりなど、足元固めに終始した。「最初はバイオってなんぞや?と思っていた人たちの理解が広まった」と武内IM。地元の有力者と組んで商品生産するケースも出てきた。
長浜商工会議所の田中聖文専務理事も「新しい地場産業が生まれるかもしれない」と期待を込める。
NBICに入居できるのは原則5年。その間に「一人前になって退居し、近くにビルや工場を建てて地元に貢献」というのが理想のサイクルだ。
インキュベーションは英語で孵化(ふか)を意味する。技術をビジネスとして軌道に乗せ、卵の殻を破れるか。NBICの真価が問われる。

四川大地震 留学生が寄金

2008年5月31日 毎夕新聞より

彦根市日中友好協会と滋賀大、県立大、聖泉大、長浜バイオ大の留学生がこのほど、中国・四川大地震の被災者のために実施した街頭募金41万4713円を日本赤十字社に送金した。
5団体は19,24,25の3日間で延べ約50人の中国人留学生らを動員。JR彦根、長浜両駅で募金を呼び掛け、中には1万円札を差し出す男性や小遣いを出し合う女子高生もいたという。参加した留学生は「多くの人の温かい心に触れ、多くの援助金を送ることができました。」と話した。今後も各大学で募金をする。

中部飼料が入居 長浜バイオインキュベオションセンター

2008年5月31日 毎夕新聞より

長浜市田村町の長浜バイオインキュベーションセンターの空き室一室にこのほど、愛知県知多市の飼料メーカー、中部飼料株式会社(平野宏取締役社長)の入居が決まった。同社の申し込みを受け、学識経験者ら七人で組織するセンター入居資格審査委員会(委員長=小笠原一誠・滋賀医科大学教授)が先月二十八日に審査。長浜市が二十九日付で入居を認めた。
中部飼料は、東証、名証一部上場企業で、家畜、養魚などの飼料販売で国内業界三位(五月現在)。資本金二十六億九千五百二十一万円(三月末現在)、三月期の売上高は単独約千百八十六億円、連結約千二百六十一億円。インキュベーションセンターでは、飼料価格の高騰を背景に、未活用の有機資源を飼料化する研究や、雑草の繁茂を抑制する有機質肥料の研究に取り組むという。

液晶TVバックライトで野菜栽培

2008年5月27日 中日新聞より

長浜市のバイオベンチャー「日本アドバンストアグリ」は26日、液晶テレビのバックライト(背面の光源)用の蛍光灯を改良した野菜の栽培装置を開発したと発表した。従来の蛍光灯に比べ、消費電力を20%程度削減できるという。今夏、販売を始める。
装置は蛍光灯を並べたパネル。屋内工場などで、野菜の光合成に必要な光を照らす。ガラス管に電気を通す特殊な膜を張り、点灯時に電圧を加える「インバーター」を1つにしたことで消費電力を低減。蛍光灯の過熱も抑えられるようにした。
パネルは栽培面積に応じ蛍光灯を必要な本数にできる。蛍光灯は、長さ42センチから1・2メートルまで製造できる。価格は1・2メートルの蛍光灯2本を1つにした装置で約2万5000円。
同社は、この装置を使い自社工場(日野町)で栽培した葉レタスを2月から大手スーパー平和堂(彦根市)で販売。7月には千葉県で開かれる「農業・園芸生産技術展」に装置を出展する。

2008年05月27日 近江毎夕新聞より

大型液晶テレビのバックライト「ハイブリット電極蛍光管(HEFL)」を使った植物栽培システムをこのほど、長浜バイオインキュベーションセンターに入居する日本アドバンストアグリ株式会社(辻昭久・代表取締役)が開発した。同社に一〇〇%出資する、照明機器・電子部品メーカー、ツジコー株式会社=本社・甲賀市水口町=とともに本格的な製品化に乗り出すという。
HEFLは、従来の蛍光灯や、LED(発光ダイオード)の水耕栽培と異なり、省スペース、省電力、長寿命で、水耕養液に工夫を凝らすことで、低コストで栄養化の高いホウレンソウなどが栽培できるという。日本アドバンストアグリが長浜バイオ大学、県農業技術振興センター、県東北部工業技術センターと共同で開発した。
新たな照明装置は、HEFLの消費電力削減や、明るさの向上などを実現するため、放物面の反射傘を蛍光管の背面に配し、低温度、高照度のHEFLの特性をさらにアップしたのが特徴。多段式の工場栽培などに有利という。

2008年5月29日 毎日新聞より

長浜市田村町の長浜バイオインキュベーションセンターに入居している日本アドバンストアグリ社(辻昭久社長)が、液晶テレビのバックライトを用いた野菜育成照明システムを開発し、農家向けに販売を始めた。
同システムは、野菜水耕栽培の人工光源。バックライトは、従来の蛍光灯や発光ダイオードに比べ、省エネ効果があり、野菜栽培の大敵である発熱作用が格段に少なく、寿命が長い利点がある。
同社日野工場では現在、同システムでリーフレタスなどを栽培し、地元の大手スーパーで市販している。
長浜バイオ大の蔡晃植教授の調査によると、露地栽培に比べ、リーフレタスでビタミンEが約1・2倍、チンゲンサイではB2が1・3倍、Eが1・8倍となり、ミネラル分も多く含まれることが分かり、栽培日数も大幅に短縮できるという。
システムは2本のバックライトのセットで2万5000円。同社はシステム販売のほか、野菜を本格的に生産することにしており、10年度で約3億円の売り上げを目指す。
問い合わせは同社(0749・53・0101)。

中国人留学生が募金活動 大地震で支援呼び掛け

2008年5月25日 中日新聞より

中国・四川大地震の被災者を支援しようと、長浜バイオ大の中国人留学生13人が24日、長浜市のJR長浜駅東口で、募金を呼び掛けた。25日午前にも実施する。
留学生たちは、手作りの募金箱を手に、パンダの着ぐるみ姿などで「お願いします」と援助を訴えた。駅の利用者らが、足を止めて募金していた。
参加した同大2年の楊玉興さん(22)は「被災地にいる友達が心配。少しでも役に立ちたい。皆さんに協力してもらいたい」と、一生懸命だった。集まった募金は、中国の大阪総領事館を通じて被災地に送る。

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