蔡晃植JABEE委員会副委員長が語る

高いレベルの教育プログラムによって優れた技術者の育成を目指す
JABEEによる技術者教育認定制度

蔡晃植JABEE委員会副委員長に聞く

2014年度から実施している新カリキュラムは、JABEEによる認定を受けると聞いております。この技術者教育認定制度とはどのようなもので、本学の教育プログラムや学生にとってどのようなメリットがあるのかを、JABEE委員会副委員長の蔡晃植先生に伺いました。

社会的・国際的な要求水準を満たしているかどうかが評価される本学の教育プログラム

JABEEとは、日本技術者教育認定機構(Japan Accreditation Board forEngineering Education)の略称で、技術系学協会と密接に連携しながら技術者教育プログラムの審査・認定を行う非政府団体です。ここでいう優れた技術者とは、高い専門知識と応用能力を駆使して主体的に行動し、コミュニケーション能力、マネジメント能力を発揮した上で社会に対する責任を果たし、新しい価値を創造できる技術者という意味です。

本学の教育プログラムがJABEEに認定されますと、本学の教育プログラムに対して認定証が授与され、官報に公示されることになります。また、JABEEは技術者教育機関の世界的枠組みであるワシントン協定に正式加盟しているので、本学の教育プログラムがJABEEに認定されると、本学のプログラムが国際的にみても十分に高いレベルであることが担保されることになります。

技術士国家試験の1次試験が免除

本学の新プログラムは、現在の2014年度入学生が4年次で卒業する際に、JABEEによる審査を受けることになります。この時点で、JABEEプログラムを履修して卒業した学生には、修習技術者の資格を得ることが出来、日本技術士会に登録を申請すれば、「技術士補」の資格が自動的に得られます。また、修習技術士や技術士補は国家資格である「技術士」の1次試験が免除されます。

技術士とは、文部科学省が所管する優れた技術者の育成を図るための国による技術者の資格認定制度です。技術士の数はまだ多いとは言えませんが、現在では、技術士の84%が一般企業やコンサルティング会社に勤務し、約8%が官公庁に勤務、残りの約8%が技術士事務所を開業して独立技術コンサルタントとなっています。元々、技術士制度は土木や建築の分野から誕生したため、公共事業の事前調査や計画、設計管理といった土木・建築分野での技術士の活躍が目立ちますが、私達の教育プログラムが認定を目指している「生物工学」分野でも、将来的に技術士に対する需要が高まるものと期待されています。確かに、JABEE認定制度や技術士に関して、産業界の認識はまだ十分とは言えませんが、質の高い技術者基礎教育を受けたことが客観的に証明されますので,やがては就職などあらゆる局面で有利になると考えられます。

バイオサイエンス分野では他大学に先駆けてJABEEによる技術者教育認定を目指す

バイオサイエンスの分野でJABEE認定制度への参加を目指そうという高等教育機関は、おそらく、本学が全国で2例目だと思われます。その意味では、他大学に先駆けてJABEEによる認定を受けるのに相応しい、教育プログラムを開始したと考えております。

私たちの教育プログラムが高い水準であると、第三者から評価を受けることは、とても有意義なことです。また、教育プログラムの一つの評価基準としてJABEE認定制度を活用することは、非常に合理的であると考えています。

新教育プログラムを履修する2014年度以降入学生には、多くの学生がJABEEプログラムを履修してもらいたいと思っています。

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