

京都人文学園のDNAを受け継ぐ学園
本学は開学から8年目を迎えた新しい大学ですが、本学を運営する関西文理総合学園のルーツは、あの忌わしい戦争に敗北し、不戦平和・民主主義を国是として新しい国づくり、人づくりに立ち上がった1946年にまで遡ります。
戦争により学ぶ機会を奪われた若者たちに、再び真理をつかむ学び舎を提供しようと考えた、京都の文化人たちが設立した京都人文学園(初代園長・新村 猛)がその前身です。それ以来、2011年で創立65周年を迎えることになっており、その伝統と実績を誇りとしています。建学の理念は、平和とヒューマニズムを何よりも尊び、豊かな人間性と科学的合理主義を兼ね備えた「行動する思考人」の育成を掲げてきました。この理念は、本学園と大学に引き継がれています。
本学園はこの基本理念を、21世紀が要請する教育の今日的な課題、すなわち「環境・科学・平和・国際・福祉・人権」に関する教育に具現化すことに努めてきました。本学においては、地球規模での全面的な危機の深化のもとで、「持続可能な人類社会」の構築に貢献できる大学教育を実践しています。言い換えれば、「環境世紀」を拓き、その進歩発展に寄与する「世界に通用する行動する思考人としての高度なバイオ人材」を育成することです。
本学の「京都キャンパス」を本年度開設へ
関西文理総合学園(大学法人)は、2010年4月、「関文理系」の学校法人を発展的に「吸収・統合」*1)し、大学法人に一本化しました。これを機に「新生・関文理」を合言葉に、未来志向の新しい学園づくりをめざすことにしています。
理事会では2010年度末までには、学園の持続的な発展を保証していく第三次中期計画を決めることにしています。この計画の先駆け的な新規事業として、今夏には「長浜バイオ大学京都キャンパス」を開設することにしています。
京都キャンパスでは、まず小中学生を対象に親しみやすい科学実験講座や、社会人向けのバイオ実習・実験のワークショップの開講、高大連携事業の進展による「理科教育支援事業」等からスタートすることにしています。*2)中長期的には、コンピュータを活用した解析事業や研究サービス事業の実施に加えて、長浜バイオ大学の新学科・学部の開設も視野に入れた「構想」も描いています。
「新生・関文理」めざす第三次中期計画
本学園の第三次中期計画の主要課題は、「京都キャンパス事業」に加えて、次の4つの事業の実現に置いています。
- バイオについて「総合的」にかつ高度な内容で学べる全国で唯一のバイオ系単科大学として、教育・研究(施設)のいっそうの充実・発展に努めること。その一環として、新学科・学部の開設も「構想」していくことです。
- 滋賀医科大学との大学間連携事業(びわ湖バイオ医療学の創出めざす)は順調に成果を挙げています。この事業計画の本命とも考えられる「共同大学院」の開設に向けて、両大学が協力・共同して着手していくことを課題にしています。
- グローバル化時代、欧米はもちろん中国・韓国などの海外大学との国際交流活動を本格化していくことです。留学生交流、共同研究などの活発化は、本学の教育・研究内容と水準を保証していく上で不可欠だからです。
- 景気低迷が長引く中で、本学卒業生の就職活動の支援・強化に全学を上げて取り組みます。また、本年度中に本学を核とした「長浜バイオサイエンスパーク」が完成することを受けて、次なる拡充・発展計画が求められています。「産官学連携」を特色の一つとして打ち出している本学としては、研究成果が事業化・産業化に役立ち、地域活性化策として有効性を発揮するよう、地元自治体や経済界に広く呼びかけ、実現に協力していきたいと考えています。
未来志向で「新生・関文理」がスタートする今年度、本学は改めて、時代と社会が求める教育・研究事業に的確かつ旺盛に応えて、限りない学園事業の発展に邁進していく決意を新たにしています。
*2)「長浜バイオ大学京都キャンパス」の開設は、京都の「関文理」の校地や施設を活用することになっている。


