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多治見北高校で「手動PCRでブタの品種鑑定」講座 を開催

IMG_2709長浜バイオ大学の高大連携講座は、遺伝子組み換え実習(光る大腸菌)や、コンピュータを使って病気に関連する遺伝子や有用な遺伝子情報を検索発掘する実習、DNAレベルでのメダカの性別鑑定、自分がお酒に強いのか弱いのかを遺伝子レベルで判定する実習など、多彩なオリジナルのメニューを用意しています。 また、大学に来て実施したり、高校へ機材を持ち込んで実施したりと、高校の様々なニーズに合わせて実施しています。

先日は、岐阜県多治見市にある多治見北高校を訪れ、普通科2年生の21人を対象に、黒豚肉の食品偽装問題が発覚した時に開発された鑑定法を利用した実験講座「手動PCRでブタの品種鑑定をしよう」を行いました。この講座では公益財団法人農林水産・食品産業技術振興協会で開発された特許技術を用いますが、本学ではその使用許諾を得て実施しております。

生徒は、実際にバークシャー種、大ヨークシャー種、デュロック種から取り出したDNAを用いて、PCR法とDNAを切断するハサミの役割をする制限酵素を組み合わせて実際に品種を調べる実験を、たっぷり一日を使って取り組みました。 多治見北高校の生徒にとっては、初めての本格的な実験講座であり、「本当にできるのだろうか」と不安を持たれていたようですが、慎重に操作を進め、全員がしっかりと結果を出すことができました。

受講した生徒からは、「生物の授業は教科書を見て勉強することが多いが実際に実験を通して仕組みを理解することができた」、「DNAについての研究が進むのは良いのだが、生命倫理や個人情報の問題が起きることを知ることができた」、「高価な実験器具にたくさん触れることができ、とても良い経験となった」などの感想が寄せられ、大学レベルの内容を体験する良い一日となりました。

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