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カスミサンショウウオの保全活動

【カスミサンショウウオの保全活動】

カスミサンショウウオの保全活動
(田村山生き物ネットワーク活動)

tamurayama_01絶滅危惧種であるカスミサンショウウオが、本学近くの田村山に生息しています。2010年に本学、長浜市、地元企業、地元自治会、小中高校生が協力して保護組織「田村山生き物ネットワーク」を立ち上げ、この種の保全活動を行っています。活動を行うなかで、種の保全のみならず、環境の保全をどう行うかを参加者が自ら考え、地域の自然環境保護に積極的に関わるようになることをめざしています。この組織への参加者の持つ異なる能力が組み合わされることにより、絶滅危惧種を保全できるシステムが作りあげられつつあります。この活動は、2014年に第1回しが生物多様性大賞を受賞しました。

<2015年度の活動>
      • 長浜市主催の長浜ツーデーマーチでサンショウウオ保護の啓発活動(5月17日)
      • 田村山を考える会と共同で田村山散策路の清掃・整備(5月17日、10月25日)
      • ボーイスカウト(滋賀県犬上1団)にサンショウウオ調査指導(米原市磯、5月30日)
      • 株式会社ダイフクにてサンショウウオ保護活動を紹介(7月9日)
      • 滋賀県森づくり交流会でサンショウウオ保護の啓発活動(10月3日)
      • 2013年に田村山の麓に造成した保全用池へのこの種の定着の調査、また外敵調査および保全池からの外敵駆除のための清掃(10月31日)
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      • 保護池および大学に設置した試験池において、水中カメラを用いたカスミサンショウウオの水中での行動観察(7月10日、7月18日、10月31日)
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      • 田村山周辺水路の希少水生動物の調査とその調査結果の教育機関等への周知、更に自然環境の保護計画策定
      • 田村山および県内のカスミサンショウウオ繁殖地の探索、生育状況調査と遺伝子調査。その調査結果の学会報告(9月17日、12月5日)
      • 孵化した幼生が巣立つ頃を見計らい、ネットワークのメンバーと「湖北動物プロジェクト」受講の学生、虎姫高校科学探究部の生徒など総勢約50人で、保護池の水をバケツでかき出して網で濾し、カスミサンショウウオの天敵であるザリガニやヤゴを駆除(10月31日)
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      • 90人が参加した第6回学習会で、齊藤研究室の学生による「滋賀県で新たに発見したカスミサンショウウオの繁殖地」についての卒業研究と、「湖北動物プロジェクト」受講の1、2年次生による田村山周辺の水路調査の結果を発表(1月23日)
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      • 3月26日、「SAVE JAPANプロジェクト」の一環で「田村山生き物ネットワーク」が呼びかけた、絶滅危惧種のカスミサンショウウオの卵を保護するイベントが開催され、約60人が参加して55個の卵塊を発見し保護池に移動しました。

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