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「女子中高生夏の学校2015」で実習の指導とポスター発表

8月6~8日の3日間、埼玉県にある国立女性教育会館の主催で、女子中高生に理系進路選択の魅力を伝えることを目的にした、「女子中高生夏の学校2015 科学・技術・人との出会い」が開催され、全国から約120人の生徒が参加しました。

2日目の8月7日には、サイエンスアドベンチャー「ミニ科学者になろう」と題して、各学会が中高生向けに企画した実験・実習を行いました。その一つで日本遺伝学会が企画した「コンピュータで探す健康や環境浄化に係わる遺伝子」の実習を、本学客員教授の池村淑道先生と高大連携室の上原啓史さんが講師となり実施しました。

この実習には、中学生6人と高校生5人、保護者と高校教諭がそれぞれ1人が参加しました。コンピュータを使って、病気に関係する遺伝子を探索、遺伝子検査の概要を体験し、さらに ヒトゲノムの多様性(病気を発症する可能性が高いものも含め)が、ヒトにとって重要であることについて一緒に考えを深めました。参加した中高生は熱心な生徒ばかりで、休憩時間や実習後も質問の止むことがありませんでした。

ポスター発表では、環境浄化や保全に役立つ、広い意味での「持続可能型社会の実現に貢献できる」可能性を持つ遺伝子を、国際塩基配列データベースに登録されている塩基配列から発掘し、新規なデータベース「持続可能型社会への貢献遺伝子データベース」として世界へ発信している本学の取り組みを紹介しました。また、着目する対象を医薬学の分野の課題へと変更すれば、「健康に貢献する遺伝子」の発掘も可能になることも説明しました。

中高生は、教科書以外でも新聞やニュースで、“ゲノム”や“遺伝子”という言葉をよく耳にしているようで、多くのの生徒が関心を持ってポスターの前に立ち寄ってくれました。説明の後にもいろいろな質問があり、「この分野にとても関心を持ちました」と話す生徒もたくさんいました。

 

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