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医療におけるゲノム解析担当者育成のための講習会を開きました

P1000043.JPGのサムネール画像 長浜バイオ大学では、来年度からの入学者を対象として新しい臨床検査技師を育てるためのプログラムを開始するに当たり、8月24日、各界の協力を得て、第1回医療におけるゲノム解析担当者を育てるための実習を主とした講習会」を開きました。
現在、遺伝子やゲノム解析が現代の医療環境を大きく変えつつある状況にあって、コンピュータを駆使してのゲノム解析技術により膨大なゲノム情報を的確に評価し医療に貢献できる人材として新しいタイプの「ゲノム解析担当者」の育成が望まれています。
今回は、長浜バイオ大学の人的、物的資源を活用して実習を主とした講習会を行い、将来を担う高校生、大学生、大学院生、高校教員、企業や医療関係者ら49名が集まりました。
【関連トピックス】
医療におけるゲノム解析担当者育成のための講習会 ご案内 2014-07-28
2014年8月25日 読売新聞より
学生・教員らに遺伝情報解説 長浜バイオ大特別講義長浜市田村町の長浜バイオ大で24日、生物の遺伝情報を解析する科学知識を教える特別講義が行われ、高校・大学生や高校教員、企業などから約50人が参加、講義や実習で知識を磨いた。
大学の最新設備を使い、将来、遺伝情報を扱える人材を育成しようと同大学が企画。同大学の教員らがヒトの染色体を見せたり、生物の全遺伝情報を調べるゲノム解析の現状や課題についての講義をしたりと、7項目の講義を行った。
ヒトの染色体を見る実習では、培養した細胞を用いて顕微鏡で実際に染色体を見て確認。遺伝情報が並んでいるデオキシリボ核酸(DNA)を分析機器にかけ、遺伝子配列の情報をコンピュータで解析するまでの手順などを学んだ。
岐阜県から参加した県立岐阜高2年、後藤曉彦さん(16)は「生物部で実験もしているが、やはり設備も全く違うし、実習までできて、いい経験になった。将来は研究者の道に進みたい」と笑顔を見せていた。2014年8月25日 中日新聞より
染色体 見えるかな? 長浜バイオ大 高校生らに講習会

長浜市の長浜バイオ大で二十四日、遺伝情報を解析する人材を育てる講習会が開かれた。

遺伝子検査や新型出生前診断などにおけるゲノム(全遺伝情報)情報の利用で医療現場が変わろうとする中、同情報を的確に評価して医療に貢献できるゲノム分
析者の育成に役立てようと、初めて企画。県内外から高校生や大学生、医療関係者など四十九人が参加し、実習や講義を通して分析能力の向上を目指した。
人の染色体を見る実習では、培養した正常な人の細胞を顕微鏡で観察。染色体を発見すると「すごい」と声が上がった。他にも、遺伝子組み換えによって緑色に発光するメダカを見せてもらい、仕組みを学ぶなどした。
岐阜高校自然科学部生物班の一年生森本早稀さん(15)は「学校で普段できない実験ができて勉強になった。学んだことは自分たちの実験に生かしていきたい」と話していた。

2014年8月25日 京都新聞より
育て ゲノム解析者 長浜バイオ大が初講習

長浜バイオ大(長浜市田村町)は24日、遺伝子情報を適格に評価できる将来のゲノム(全遺伝情報)解析の専門家を育成する初の講習会を開いた。関西を中心に高校生や大学生、教員、医療従事者、企業関係者の約50人が受講した。年1回のペースで続ける。
ゲノムは生命の設計図に当たり、全染色体に含むDNA(デオキシリボ核酸)全体を指す。人間1人にヒトゲノムは2×30億文字と膨大な情報がある。
解析には長い時間と高額な費用が必要だったが、今年に入ってヒトゲノム解析を10万円以下で提供する企業も現れた。普及が現実となり、適格に評価できるゲノム解析の専門家育成と法の整備が急がれている。
講習会では、実習や講義、講演を行った。ヒト染色体の実習では、参加者が実際に無菌空間で細胞を培養し、正常な細胞とヒーラ細胞(子宮けいがん細胞)との違いも顕微鏡で観察した。講義では、ヒトゲノムの膨大なデータから必要なものをどのように探し出すかを学んだ。
医療関係者の関心も高く、日本臨床衛生検査技師会や日本遺伝子診療学会、日本人類遺伝子学会などの会長や理事長、理事が講師として遺伝子医療革命への期待と課題を話した。

2014年8月26日 近江毎夕新聞より
ゲノム解析者育成で講習会 長浜バイオ大学が市民対象に

染色体を構成する
DNA(デオキシリボ核酸)の全塩基配列「ゲノム」の解析技術を実習形式で紹介する講習会が二十四日に長浜市田村町の長浜バイオ大学で開かれ、高校、大学
生、企業、医療関係者ら四十九人が参加した。「医療におけるゲノム解析担当者を育てるための実習を主とした講習会」で、同大学の設備を活用した初の試み。
来年度入学生を対象に、臨床検査技師コースが開設されることを契機に企画された。今後、年一回開催する予定。
講習会はヒトの細胞培養、疾患遺伝
子のデータベース検索の手法、塩基配列を蛍光色素で可視化する「五色FISH法」、メダカの発生過程などを大学設置の機器で実演、観察した。その後、日本
臨床検査技師会の宮島喜文会長や日本人類遺伝学会の福嶋義光理事長らの講演で、ゲノム解析者育成の大切さ、最新の遺伝子医療の現状などを聴いた。

バイオ大学によると、乳がん発症予防のために健全な両乳腺を予防切除した米国女優の行動や、ダウン症などの染色体異常を胎児の段階で知ることができる、母
体血を用いた胎児の出生前遺伝学的検査の普及など、その手法や方法論に様々な議論があるものの、ゲノム解析が現代の医療環境を大きく変えつつあるとして、
ゲノム解析担当者の育成が急務としている。

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