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高い研究水準を示す成果の数々

研究水準を示す科研費採択は私学トップクラス

国による科学研究費の補助金や、自治体、企業からの受託研究や研究助成金などの外部研究資金は、大学の研究の「社会への貢献度」を示す指標です。
本学は、抗体医薬やエピジェネティック医薬などの創薬、再生医療の発展など意欲的な研究テーマを反映し、毎年多くの外部研究資金を獲得しています。また、湖北の食品産業発展に貢献する研究など、地域に密着したテーマが支援事業に採択されているのも特徴的です。
教員の研究レベルのバロメーターといわれる科学研究費補助金では、「2017年版大学ランキング(朝日新聞出版)」によれば、本学教員一人あたりの獲得額は、私学では5位に、1991年以降に設立した大学では第3位にランキング(同2018年版)されています。

 

高いレベルの研究成果も私学の上位にランクイン

本学の教員は、毎年数多くの研究論文を科学誌で発表していますが、その中でも英国で創刊された「ネイチャー」は、世界中の優れた研究論文が掲載され、アメリカ科学振興協会が発行する「サイエンス」とともに最も権威ある科学誌として知られています。「2018年版大学ランキング」によれば、2011〜16年に「ネイチャー」に掲載された本学教員の研究論文数は、私学で第10位にランキングされています。
研究論文の重要度を示す指標に、抄録・引用文献の件数があります。本学教員が発表した研究論文の被引用数は、2010 〜14年の1論文あたりの被引用数で第4位(同2016年版)となっています。

 

意欲的な研究で14件の特許を取得

本学教員の意欲的な研究成果を示すものとして、特許の申請・取得があります。開学10年余りですでに46件の特許を出願。第一号となった「ヘリコバクター・ピロリの空胞化毒素の検出試薬および検出方法」をはじめ、すでに14件が登録されています。特許はサイエンスとビジネスを結びつける非常に大切なものですが、一つの特許ですぐに商品化できるわけではありません。多くの研究の積み重ねの先に、最もよいものを世の中に送り出すという姿勢で意欲的に申請を続けています。また、特許は申請から登録されるまで5、6年かかるので、将来を見越して開発を進めることが必要です。

 

データベースで世界のバイオ研究に貢献

共同研究を含む本学教員が開発した、「持続可能型社会への貢献遺伝子データベース」「エキスパートがキュレートしたtRNAデータベース」「3D情報を付加した選択的スプライシング・データベース(AS-ALPS)」「タンパク質データベースから収集した低分子データベース(Het-PDB Navi.)」を公開しています。これらのデータベースには世界中からのアクセスがあり、バイオ研究の発展に貢献しています。
Het-PDB Navi.は、金属イオンや糖などの低分子とタンパク質がどのように結合するのかを、AS-ALPSは選択的スプライシングによってどのようなタンパク質がつくられるのかをデータベース化し、それらの立体構造を見ることができます。